第7話 ページ10
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どきどきしながら二人のあとをついて博士の家までやってきた。
どうしよう、すごい緊張してきたよ。
「博士〜、」
「おー、まっとったよ!」
「遅いじゃない…もう来ないかと思ったわ」
コナンくんが入っていけば二人の声が聞こえてビクッと体が反応してしまう。
昴さんと一緒に続いてはいれば灰原さんのため息のようなものが聞こえ正反対に喜ぶ博士。
「お裾分けに来ました」
「おぉ、いつもすまんね」
「いえ…多く作りすぎてしまうだけですから」
どのタイミングで声をかけたらいいのか分からず、いっそこのまま透明人間になれたらいいのにと思ってしまう。
「おや?…その子は?」
「っ!?」
博士が私に気付き視線があってしまう。
その言葉で灰原さんはかなり私に警戒しているようだがコナンくんが大丈夫といっているみたいだ。
「彼女は私の妹なんです」
「ほお、妹さんじゃったか!」
「これから一緒に住むことになったのでご挨拶に来ました…ほら、」
そう言われて鍋をおいた昴さんに背中を押される。
自己紹介しなきゃ…!!
「えっと、はじめまして!お兄ちゃんがお世話になっております!!」
咄嗟に出た言葉がそれで勢いのまま頭を下げる。
視界に呆れた顔の灰原さんとコナンくんがが見えて、やってしまった!と目をつむる。
「別に…そんなにお世話してないわ」
「むしろカレーなどお裾分けしてもらって世話になっとるわい」
あははと博士が笑ってくれておずおずと頭をあげる。
ぜんぜん自己紹介じゃなかったし何いってんだ私!
「す、すみません…私は沖矢Aといいます…よろしくお願いします」
「すみません、Aは人見知りで緊張するとこうなってしまうんです」
昴さんに頭を撫でられながら言われてフォローしてくれたのかなって嬉しくなる。
博士と灰原さんも自己紹介をしてくれてなんとか話すことができた。
「それでは私たちはこれで失礼しますね」
「また妹さんと一緒に来てくれていいからのう」
「またねー」
コナンくんたちに手を振って三人と別れて昴さんと一緒に隣に帰る。
灰原さんにはすごい怪しまれたけど博士は普通に受け入れてくれたみたい。
まあ、博士だもんな…
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Alice(プロフ) - 三話の最後日本語がおかしい気がします (2016年12月24日 13時) (レス) id: 1a1e66043f (このIDを非表示/違反報告)
三葉 - こんにちは!わたしは、三葉と言います。私は、主に暗殺教室を作るのですが、コナンオタクです... (2016年10月1日 9時) (レス) id: efa8f0ae3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:麗 | 作成日時:2016年8月30日 14時