第１１話 ページ15
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遊園地で遊んでいると子供たちに風船をくばるクマさんを見た｡
子供たちはいつのまにかいなくなってたのでクマさんに抱き付く｡
あったかいけど思いの外ふわふわしてない｡
優しく頭を撫でてくれて安心する｡
「ん…くまた､ん…」
「俺は熊か」
撫でていた手が止まり額に痛みが走って目を開ければそこにいたのはクマさんじゃなく昴さ…
……昴さん!?
「抱き付いてきたからしばらくそのままにしてたが…まさか熊だとは」
「〜っ!」
一気に顔が熱くなって耳まで赤くなっているのを感じる｡
クマと言われて複雑そうだった昴さんは私のその様子にくつくつと喉をならして笑った｡
「ククッ､真っ赤だ」
「いっ､言われなくてもわかってます!」
というかいつの間に私ベッドにいるの!?
話を聞けば昨日ソファーで寝ていた私を昴さんが見かねて運んできてくれたみたい｡
それはありがたいけど…
「なんでっ､なんで昴さんが…!」
「俺が寝てる間に何かしないか監視しようと思ってな」
「ほっ､他に方法あったでしょう!?」
赤面したまま隣の昴さんに言うけどまだ笑ったままだ｡
絶対楽しんでる｡新しいおもちゃ見つけた子供みたいだもん!
「それより､A…おはよう」
「あっ…おはようございます」
そういえば挨拶してなかった｡
お互いに交わせば昴さんが頭を撫でてくれた｡
「朝食の準備をするからAはまだ寝てるといい」
「えっ!いや今日こそ手伝います!」
「俺を熊と間違えるぐらいだからまだ寝惚けてるだろ?」
「うっ…」
この話題しばらく引き摺られる気がしてならない｡
昴さんに横になってるよう促されるまま寝転がる｡
立ち上がった昴さんはパジャマ姿でなんだかすごくどきどきする｡
昴さんを見上げているとまた頭を撫でられた｡
「朝食が出来たら呼びにくるから大人しく待っていろ」
「…はい…ありがとうございます」
「どういたしまして」
笑みを浮かべた昴さんが部屋をあとにする｡
それでもまだベッドには昴さんの温もりがあって…
「なんか…新婚みたい」
そんな関係でもない｡
監視しながらも沖矢昴と妹にして一石二鳥な訳だから…いつか赤井さんとして出たとき私は不要になるのかな…
そう思うと寂しくて泣けてきた｡
…そんなことは考えないで昴さんとの日々を楽しもう｡
いつかくる日のことより今この瞬間を楽しもう｡
「沖矢Aとして精一杯生きるんだ」
そうしてまた瞳を閉じる｡
昴さんのぬくもりが残るシーツを手繰り寄せながら眠りについた｡
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ラッキーアイテム
革ベルト
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Alice(プロフ) - 三話の最後日本語がおかしい気がします (2016年12月24日 13時) (
レス) id: 1a1e66043f (このIDを非表示/違反報告)
三葉 - こんにちは！わたしは、三葉と言います。私は、主に暗殺教室を作るのですが、コナンオタクです... (2016年10月1日 9時) (レス) id: efa8f0ae3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：麗 | 作成日時：2016年8月30日 14時
