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ジェイド「随分と急いでいるようですが、何かありましたか？」
『あ、の…えと、』
まさか今、この状況で…ジェイドさんに会ってしまうだなんて。
リーチ兄弟は仲が良い…フロイドさんが追っていると分かれば、差し出されてしまうかもしれない。
これ以上僕の事情に巻き込みたくない、だから早く行かないと…
フロイド「クマノミちゃん！何処！？」
『ぁ、やば、』
声はもう近くから聞こえていて。
何も言わないで欲しいのに…これ以上、僕の大切な人にならないで欲しいのに。
ジェイド「…なるほど」
『あの、お願いが、』
ジェイド「此方へ」
『え、』
腕を引かれ、何処かへと歩み出すジェイドさん。
少し先へ行ったかと思うと、死角になる場所へと入り込み…そのまま、僕を抱き締めた。
『じぇ、ジェイドさん…！？』
ジェイド「静かに。…逃げているんでしょう？」
…匿ってくれている、のか？
でも流石に近距離過ぎる、ああほら心臓うるさい…！！
こんなに近いと、僕の心臓の音がジェイドさんに伝わってしまいそうだ。
ジェイド「…行きましたね」
『あ、ありがとうございました…』
そう言いながら離れようとすると、後頭部を持たれぎゅっとまた抱き締められる。
片手が後頭部に、もう片手が背中に回っていて、恥ずかしいし緊張するしでもう大変だ。
『あ、あの？』
ジェイド「何があったかは分かりませんが、…今離したら、もう二度とあなたと一緒に居られないような気がするんです」
…ああ、この双子はどうしてこんなにも鋭いんだ。
『…もう、関わらないで欲しいんです、ジェイドさんにも…フロイドさん、にも』
ジェイド「それは…フロイドに毒をかけられたあのことが理由ですか？」
『…そう、です』
さっきより少し冷静になったからか、ちゃんと話せそうで。
詳しくを話す気はないけれど、近寄らないで欲しいと言うことだけでも伝わって欲しい。
『あれは、僕を狙っていたので』
ジェイド「フロイドもそう言っていましたね。あと少しの辛抱です、犯人さえ見つかれば…」
『見つかっても、また同じことが起こる…場合によっては、もっと酷いことも起こるかもしれない…』
これは、可能性の問題じゃないんだ。
…確実に、何かが起こってしまう。
僕はそれが怖い…それで誰かが傷付くのは、嫌だ…。
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雪見大福 - 最近見始めましたー！おもしろいですねー！そこで、少し質問？があるのですが、５６話あたりの治療法？って、塔の上のラプンツェルの治療法ですよね？？間違っていたらすみません (2020年7月20日 2時) (
レス) id: 00f6e3e8da (このIDを非表示/違反報告)
痲酔 - この場面で思ったこと……アズールツンデレ乙!!ww まだまだがんばってくださいね!!あなたの作品好きです!!キャーーと本当にさけんでいましたw (2020年7月6日 20時) (レス) id: 7c4adda471 (このIDを非表示/違反報告)
海遊(プロフ) - 続編おめでとうございます！2作目も大変心が潤いました！！次もこのまま拝読致します！これからも応援してます！ (2020年7月5日 19時) (レス) id: ae74ce0628 (このIDを非表示/違反報告)
雲雨(プロフ) - 空さん» ありがとうございます〜！！作品だけじゃなく作者まで好きと言って頂けるとは思ってもいなかったので凄く嬉しいです！完結までまだかかりそうですが、頑張って書いていくのでよろしくお願いします！応援ありがとうございます、更新頑張ります！！ (2020年7月2日 16時) (レス) id: d8253c3587 (このIDを非表示/違反報告)
空 - 続編おめでとうございます、好きです！！本当にこの作品も作者さんも大好きで、完結するまで絶対見ます！これからも頑張ってくださいね。応援しています…！ (2020年7月2日 15時) (レス) id: 9af7c9ab91 (このIDを非表示/違反報告)
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