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イデア「…あのさ、さっきから黙って聞いていれば…何言ってんの？」
ライアン「…はっ、其奴の味方するって？素晴らしい幼馴染愛だね！…気色悪い」
彼の言う通り、僕は彼が憎むだけの相手だろう。
それは否定しないし、寧ろ憎んでくれて良い…仇を討ちたければ討てば良い。
…でも、
『…それが、僕の友達を巻き込む理由に、なる？』
ライアン「当たり前だろ？お前は俺の誰より大切な父親を廃人にした。生きているのか死んでいるのかも分からないような状態に！…お前の友達を殺す理由にもなる」
…憎しみは憎しみしか生まない、それを知っていながら僕はあの人に魔法をかけた。
きっともう、死ぬまで解けないであろう魔法を。
オルト「でも、君のお父さんは…」
ライアン「お前ら如きが！！俺の父親を知ったように言うな！！」
フロイド「人の話聞こうとしねーじゃん、言ってみろって言ったの何処の誰だよ馬鹿じゃねぇの？」
ライアン「お前た達みたいに平々凡々と幸せに生きて来た奴らにっ…そう言われるのが、一番腹立つんだ…！！」
でも、だけどさ。
『…僕達のことだって、あなたには何も分からないと言うのに』
ライアン「…は？」
突然口を開いたからか、驚いたような声を出して僕を見る。
…大丈夫だよイデアくん、そんなに心配したような顔しなくても。
『…そんなに知りたいなら、見せてあげるよ。僕の記憶』
ライアン「何をっ」
『僕の魔法は記録したもの…つまり記憶を、相手に見せることも出来るの。…だから、見てよ』
彼に歩み寄りながら、にこりと笑う。
…あのね、
『…君如きが、僕のことを知ったように言うなよ』
ライアン「なっ…」
『父親に愛されて育った君に、僕の気持ちなんて分からない』
彼の顔の前にマジカルペンを出し、言葉を紡ぐ。
『…遡れ記録を、見せよ記憶を………刻まれし記録を彼の身に…紡げ、記憶の断片を…導け、我が記憶へと…』
ライアン「な、やめっ、」
『…記録を辿りし者(レコード・トラベラー)』
見てくれば良いよ、あなたの父親がしたことを。
…僕が“失った”人達を。
☆
───────────────────
次からAさんの過去編に入ります
予定ではそこそこ長くなると思いますがお付き合いください…！
よろしくお願いします！
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雪見大福 - 最近見始めましたー！おもしろいですねー！そこで、少し質問？があるのですが、５６話あたりの治療法？って、塔の上のラプンツェルの治療法ですよね？？間違っていたらすみません (2020年7月20日 2時) (
レス) id: 00f6e3e8da (このIDを非表示/違反報告)
痲酔 - この場面で思ったこと……アズールツンデレ乙!!ww まだまだがんばってくださいね!!あなたの作品好きです!!キャーーと本当にさけんでいましたw (2020年7月6日 20時) (レス) id: 7c4adda471 (このIDを非表示/違反報告)
海遊(プロフ) - 続編おめでとうございます！2作目も大変心が潤いました！！次もこのまま拝読致します！これからも応援してます！ (2020年7月5日 19時) (レス) id: ae74ce0628 (このIDを非表示/違反報告)
雲雨(プロフ) - 空さん» ありがとうございます〜！！作品だけじゃなく作者まで好きと言って頂けるとは思ってもいなかったので凄く嬉しいです！完結までまだかかりそうですが、頑張って書いていくのでよろしくお願いします！応援ありがとうございます、更新頑張ります！！ (2020年7月2日 16時) (レス) id: d8253c3587 (このIDを非表示/違反報告)
空 - 続編おめでとうございます、好きです！！本当にこの作品も作者さんも大好きで、完結するまで絶対見ます！これからも頑張ってくださいね。応援しています…！ (2020年7月2日 15時) (レス) id: 9af7c9ab91 (このIDを非表示/違反報告)
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