▽シロイルカの表裏(2) ページ3
｢フロイドお前、俺に何した…？｣
フ｢んー？拘束魔法使っただけ…アズール達にも声掛けたからすぐ来るよ〜…今日はもう、あんま暴れないで…寮に着いたら手当てしたげるからね｣
｢要らねぇよそんなの、良いから早く拘束を解け！
表の俺を大事にしてんのは分かるけど裏の俺は関係ねぇだろ…前にも言ったよな？俺はお前らが嫌いだって！｣
フ｢うん、だから？｣
は…？だから、って…
フ｢だから何？表のAも裏のAちゃんもオレは好き、だって表も裏もAなんだから嫌いになる訳ねぇじゃん｣
…意味、分かんねぇ。
前からそうだ、フロイドだけじゃない…ジェイドもアズールも同じ事を言う。
俺は息苦しいから、コイツらに囲われんのが嫌いだ。
けど表の俺は違う、コイツらに囲われんのが好きで…逆に囲ってる時もある。
相思相愛ってやつ、俺にはないソレを持つ表の俺。
何で俺が生まれたかなんて知らない、気付いたらこうなってた…ただ明らかに分かるのは俺が裏である事だけ。
考えに深けていると、アズールとジェイドが来たみたいでフロイドが俺越しに後ろを見てた。
ア｢これはまた随分と暴れましたね、A｣
ジェ｢傷を見せなさい…あぁ、こんなに頬を腫らして…自分を傷付けるような事をするのは止めなさいとあれ程…｣
｢いちいち煩いんだよっ…だったらほっときゃ良いだろ…俺が何しようが関係ない、俺は…｣
そう言いかけて、俺の言葉は止まった。
ジェイドの唇が俺の言葉を飲み込んだから。
ア｢…何故、貴方が僕達を拒絶するのか…正直分かりません…でもこれだけはどうか忘れないで下さい…僕達は貴方がどんな人であろうと、全部を引っ括めて愛していると…｣
その言葉に反論してやりたかったのに、ジェイドが離れてくれなくて出来なかった…それだけじゃない、いつの間にこいつ…口に何か含んでやがった…！
くそ不味い魔法薬を口移しで飲まされ、解かれていない拘束魔法をそのままに俺はジェイドに凭れ掛かった。
｢ｹﾞﾎｯ、はぁ…お前…何飲ませたっ…｣
ジェ｢睡眠薬ですよ、こうでもしなきゃ鎮まらないでしょう？身を委ねて下さい…眠っても、覚めた後も…僕達は貴方の傍に居ますよ｣
そんなの、嬉しくねぇっ…！
その言葉は吐き出せず…俺はジェイドの腕の中で眠りに落ちた。
眠りに落ちる寸前で見えた3人の顔は
慈しむ様に優しくて、腹が立った。
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氷砂糖 - 夢主ちゃんが可愛すぎる、、好きです!、、 (2021年2月6日 10時) (
レス) id: 8809c39c86 (このIDを非表示/違反報告)
マグロ．アカミニガテ - 好きです！（短!?） (2020年8月10日 3時) (レス) id: 594d45327e (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - ありがとうございます！裏小説読めました！次の更新楽しみにしてます！ (2020年8月8日 23時) (レス) id: 8fa029817b (このIDを非表示/違反報告)
ムニエル(プロフ) - 水菜さん» 初めまして、コメントありがとうございます。それについては私も調べたので存じておりますが、アプリ版はそうなんですね！情報ありがとうございます、アプリ版の事に関して文章消しておきます。 (2020年8月8日 16時) (レス) id: 5cffc23e06 (このIDを非表示/違反報告)
水菜(プロフ) - 初めまして。少しでも力になればと思いコメントさせていただきます。r18作品はアプリ版では成人済みでも見れません。なので占ツク"サイト"の方で色々設定して検索しないと見れないんです。これは軽く調べた上での自己判断なので間違えていたらすみません。 (2020年8月8日 15時) (レス) id: 3fb52abb2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ムニエル.オクタは深海 | 作成日時：2020年7月15日 5時
