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父は母を捨てた
他所で女を作って出て行ったと母が言った
実際はこの環境が耐えられなかったのだろう
父と離れる日
"あの女と血が繋がったお前なんかいらない"
冷め切った目でそう言われた
この日私も捨てられたのだ
父が居なくなった事をいい事に母の奇行は増していく一方だった
私が高校生になった頃
母はあっけなく死んだ
高校生になっても相変わらず母は猫に囚われていて
その日は占い師に良いと言われた猫に似ているから捕まえようと思って追いかけた末、道路に飛び出した
警察はそう結論付けた
最後まで猫だった
母の中には居なかった
猫は、きらい
親戚もあの母親の子供ということだけで寄り付かず今まで1人で暮らした
現在21歳
朝起きたらよく分からないメールが届いていた
ちなみに昨日パワハラで仕事を辞めた
パワハラをした上司は猫が大好きだった
最後まで、猫
猫に囚われたくない
私はあの人じゃない！
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作者名：nu- | 作成日時：2024年3月11日 22時
