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幼少期に母に無理やり連れて行かれた占いの館
そこには白髪混じりの長髪で鼻が高くてなんだか絵本で見た様な魔女にそっくりだった
その占い師は私を見るや否やこう呟いた
"お嬢ちゃん、猫に気を付けなさい"
母はこの言葉を聞いた瞬間握っていた私の手を更に強く握り引っ張っり館を後にした
"痛いよ、お母さん"
何故か母は"なんで猫がダメなのよ！"などと興奮していて
この声は届かなかった
当時の私は占い師の言葉が理解出来なかった
だって、猫は可愛いし、好きだったから
その頃だろうか母は占いにどっぷりハマり、風水に厳しくなり、高額であろう品物が増えていった
しかも、全て猫に関連しているのだ
猫の置物
猫のブローチ
猫のカレンダー
猫のカバン
幼いながらにあの占い師の言ったことが理解出来た瞬間
明らかに可笑しくなっていく母をただ傍観するしかなかった
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作者名：nu- | 作成日時：2024年3月11日 22時
