愛玩動物【wrwrd】 (ページ42)

今日:6 hit、昨日:1 hit、合計:52,475 hit

. ページ42

困惑した声を出す子供を無視してシッマはヘルメットの子供を脇に抱えて
歩き出してしまった。

俺も慌てて眼鏡の子と手を握ってついて行く。

ぐるぐる眼鏡「お兄さん…どこ行くん…？」

ヘルメット「ちーのぉ助けてぇ…」

kn「はいはい。我慢しや。今から行くんは偉い人のとこや」

ごちゃごちゃ言う子供を軽くあしらいつつ足を止めずに歩くシッマ。

階段に来てシッマはいつも通りと言うように我関せずトコトコ登っていくが眼鏡の子供は階段の長さに驚いて目を見開いている。

なんか可哀想やけど抱えて登ったら確実に逝く事がわかりきってるから無視する。

数分かけて登りきると俺と眼鏡の子供は息切れしていてシッマはこっちを見て
「やれやれ…」という顔をしている。

呆れとらんで労われ？？

kn「よーし。グルさー…医務室か。うん！俺グルッペンとこ報告しに行くから連れてったって！！！ここ真っ直ぐ行ったらあるから！！よろしく！！！」

そう言ってヘルメットの子を俺に渡して走って行くシッマ。

『は！？ちょ、待てや！！！？？』

叫ぶがあいつは足を止めずに角を曲がって行ってしまった。
あいつ薄情すぎるやろ。

もう諦めて医務室に行くことにする。
ヘルメットの子をおぶって歩き始める。

もう最悪や。
まぁあの薄暗くて汚い檻よりかはマシやな

ヘルメット「あの…俺らどうなるんすか…」

ヘルメットの子が俺にそう聞くと眼鏡の子が悲しそうな顔をしてこちらを見てきた。
俺に主導権はないし第一グルさんらが迎え入れてくれるかするも怪しい。

興味を持てば行けるかもな。

『グルさんが気に入れば居れるかもな。まぁ俺今日来たばっかだし知らんけど』

ぐるぐる眼鏡「何すれば気に入られる…？」

『うーん。唯一無二や！って思われるようなことかなぁ？』

ヘルメット「はい！わい銃撃てます！」

両肩に乗っていた手の感覚が一つ消えてヘルメットの子がそう言ったから手を挙げていったのが分かる。するとぐるぐる眼鏡の子も負けじと手を挙げたが何を言うか考える前に行動したらしくうーんと唸っている。

ヘルメット「うーん、チーノはいたずら得意やろ！」

ぐるぐる眼鏡「確かに！でも怒られるよな…？」

ヘルメット「確かに…じゃあダメか…」

歩きながら話していたからやっと医務室と書いてある部屋が見えた。

横に動かすタイプの扉で開けると神と書いてある紙を顔につけた人と天という紙を顔につけた人が居て何故か神をつけたやつが天を押し倒していた。