04：ぶっきらぼう ページ5
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柚「今日バイトだから先に帰るわ、ばいばい」
「そっかそっか、ばいばい」
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柚ちゃんがバイトを始めてからなかなか一緒に帰れないんだよなあ、
わたしもバイト始めよっかなあ
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「…っ、ノート！」
バイトの話なんかどうでもいい！
ノートのこと忘れてた
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渋谷くんのクラスに行くために勢いよく教室を飛び出したら、
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「…っいた！」
思いっきり誰かとぶつかったようで。
恐る恐る顔をあげたら、
そこにいたのは渋谷くんで。
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す「っ、ごめん、大丈夫？」
「いや、こちらこそごめん」
す「これ返すの忘れてたから…」
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ぶつかった時に当たった部分を痛そうに押さえながら
すっと差し出された数学のノート
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「わざわざごめんね」
す「俺が借りたんやから当たり前やで」
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少しぶっきらぼうな話し方はいつも通りだけど、
ぶつかった部分を痛そうに押さえる姿を見てたら
申し訳なくなってきちゃって…
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「保健室…行く…？」
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作者名：す・あやせ
| 作成日時：2018年2月16日 13時
