私は今日も貴方に溺れる 2

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目を覚ますと、手を握ったまま眠る隆二さんが見えた。

…我儘、叶えてくれた。









「ん…起きた？具合どう？」


『昨日より良くなった気がします！』


「ほんと？よかったー、今日は安静にね」


『隆二さん今日はお仕事ですか？』


「うん、もう少ししたら出るかな、ごめんね」


『…隆二さん、また我儘聞いてくれますか？』


「10個でも20個でも」


『ふふっ、…今日も私の家に帰ってきて下さい』









我儘、今まではダメなことだと思ってた。

だけど、私が我儘を言う度に、

嬉しそうに笑う隆二さんを見てると、たくさん我儘言いたくなっちゃう。









やっぱり、隆二さんって、すごい…

隆二さんが好きだな。









『ねぇ、隆二さん？』


「うん？」









『前に隆二さん、俺の事どれくらい好き？って聞いたでしょ？』


「あー、うん笑」


『世界でいちばん好きです。

おっきい地球丸ごとひとつ分くらい、好きで好きで堪らないんです。』



「………」




『ちょ、黙んないでくださいよ！恥ずかしいんですよ！』



「いやぁ…噛み締めてんの…」









隆二さんには、ちゃんと伝えていこう。


好きだって、大好きだって。


我儘も、素直に沢山言おう。









だから、その笑顔をずっと傍で見させてね。









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