私は今日も貴方に溺れる

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秋から冬に変わりつつある今日









体感気温はもう既に真冬並み









雪でも降るんじゃないか、と思うくらいの冷たい空気に思わず身震いした。









マフラーに顔を填め、歩いた。









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店内に入った途端にポッと暖かい空気に包まれ、
頬や鼻の先が少し赤くなる感覚。









可愛いの沢山ある……









「ふふっ」









カップをみながら、思わず笑みを零すと、









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「…あの、すみません！」









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突然声をかけられて、思わずビクッとした。









「あっ、すみません驚かせてしまって…」









振り向いた先にいた男性の手には私のマフラーが握られていた。









『あっ…、それ、』









" 私のです "









と言おうとした途端に、









「……っくしゅん！」









かなり薄着の彼のくしゃみが店内に響いた。









思わず2人で顔を見合わせて笑った。









『それ、よかったらしてください』









「えっ？」









『私、厚着してきちゃったので、ちょっと暑いんです。』









「………」









『…あっ、嫌だったら全然！』









そう言うと、ハハッと笑って、
「ありがとう」
と首に巻いた。









「あったかいね」









『あっ…えっと…よかったです！』









"じゃあ" と会釈をして、私も彼も歩いた。









気になって一度振り返ると、彼もちょうどこちらを振り返った。









それがちょっと、可笑しくて、恥ずかしくて、









もう一度会釈をした。

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