屋上組にたまたま会っただけなのに「プロセカ」「屋上組」 (ページ3)

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1.夢の中でページ3

ある日、私は一生懸命に階段を駆け上っている。

何かから逃げるように、追いつかれないように、

ああ、そうだ。

いじめられ＿＿＿てたんだ。

体は擦り傷でいっぱい。

制服も破かれる一歩手前で汚れまくっている。

『はぁ、はぁ』

自分の荒い息遣いしか聞こえない。

やっとのことでたどり着いた屋上のドアノブを確かにつかむ。

『っ＿＿しょっ』

ひねるとガチャという無機質な音が鳴り響いた。

「おや/あ＿＿」

屋上にはもう先客が二人ほどいた。

同じクラスの暁山瑞希と天才と呼ばれている神代類先輩だった。

おーい＿＿＿

ん＿＿＿？

だれかに、よばれ＿＿＿

更紗「おーい！朝だよー」

そんな声で目を開ける

『ん・・・・朝＿＿＿？』

更紗「そーだよ！転校した初日ぐらい学校行かないと！」

私を起こしに来たのは姉の更紗だった。

きちんとしたセーラー服。

赤いスカーフが大人っぽい。

更紗「あ、ヤッバ＿＿＿あたしさっき行くからねー」

『もともと、学校ちがうじゃん＿＿』

そんな私の声を聴く前に私の部屋の扉を閉めて行ってしまった。

私は、ゆっくりと起き上がり制服に着替えた。

なんで、更紗は違う家なのにわざわざうちまで来るのか。とたまに思う。

リボン＿＿＿瑞希好きかな。

今日は懐かしい夢だった。

神代先輩、どこに転校していったんだろうか。

久々に二人のことを考えた気がする。

ま、あの日からもともと授業なんて受けていなかったようなものだけれど

『お母さん、おはよう。』

私はお母さんと二人暮らし中。

ほとんど更紗が入り浸ってるから三人暮らし＿＿って数えても不思議ではない。

母「おはよう！ご飯食べたら地図、置いておいたから学校向かってね」

『はーい』

＿＿＿＿でっか

ついたときに持った感想はそれだった。

夜間定時制があることや近代的な学校だと、知ってはいたけれど

中に入ると確かに近代的なものではあった。

私が迎え入れられたクラスは＿＿＿

みんな優しそうだった。

一人、来ていない子がいるらしいけど＿＿というか気まぐれで来たり来なかったりらしい

その子の紹介はまたの機会にということになった。

どのみち、私もその子みたいになる＿＿

とは、さすがに言えなかった。