屋上組にたまたま会っただけなのに「プロセカ」「屋上組」 (ページ11)

今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:1,736 hit

９．家でページ11

『ただいまー。』

私はそう言ってドアを開けた。

母「おかえり。初日どうだった？」

『うん、友達…できたよ。』

母「よかった。今、ゼリー作ってるから今日の夕飯のデザートね。」

『ありがとう。ちょっと勉強してくるね。』

私はそう言って部屋に上がった。

部屋に入ると自分からだが鏡に映る。

やっぱり、俺ってへんだなぁ…

「たっだいまーー！！」

更紗の声がした。

「入っていい？」

『ん、いいけど。』

更紗「ありがとー！」

そう言って更紗は私の机に自分の課題をバッと置いた。

『…なにしてるの』

更紗「えー、勉強だってばぁ！」

『いや、それは見ればわかるけど…なんで私の部屋でするの？』

更紗「いやぁ、やっぱりこっちの部屋が落ち着くんだよね。ちゃんと今日は家に帰るから！」

『…わかった。動画流してもいい？』

更紗「ん～？何流すの？音楽？」

『ううん。配信、アイドルの。』

更紗「へー、アイドル…好きなの？」

『好きっていうか…配信一回見てから毎回きちゃうようになったていうか…』

更紗「へぇ～、どんなアイドル？」

『MORE MORE JUMP』

『高校生のアイドルでメンバーが超豪華で、アイドルデビューしたばっかりの子と売れっ子だった元アイドル３人が集まって新たなアイドルユニットになったっていう感じ。』

更紗はしばらく、私の解説を聞きながら、ノートの上にペンを走らせていた。

更紗「…それって雫ちゃんが出てるやつ？」

私が配信を流し始めると声を聴いた更紗が聞いた。

『え、うん。日野森雫ちゃんだよ？』

更紗「…一緒な部活で、アイドルしてるって言ってたけどっそういうこと？！」

『・・・って事はメンバーって宮女？！』

更紗「う、うん。そうじゃないかな。」

『じゃ、じゃぁ、私の最推しみのり様も！？』

更紗「た、たぶん…ってかもうオタクじゃん。大好きなんだね。」

『いや、まだオタクじゃない…メンバーとか入ってないし、ひそかに応援してるだけだし。』

みのり[えっと、みのちゃんさんから「みのりちゃん大好きですっ！」えっ！うれしいな！ありがとう！！]

『あっ、読んでもらえた！初々しい感じがかわいい～』

私は自分のことを決してオタクだとは思っていない。

でも、アイドルは大好き。

みのりちゃんが大好きなのは変わらないし転校する前の心の支えだったから。