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44話 ページ46

ピコーンという通知の音がしてメッセージを開けばAからだ。


[帰るなう]という短い文。
里津花もいるので作戦会議ということにし、寮に来てほしいと伝える。



数十分後Aが到着する。

部屋に招き入れれば差し入れで貰ったシュークリームを里津花が持ってくる。

志季と大ちゃんと里津花と俺、4つ入っていたがなんとなく食べる気がおきなくて結局持って帰ってきたのだ。


キラキラと目を輝かせシュークリームを頬張っては幸せそうに、極上の笑みを浮かべるA。
あー…癒される。

柊さんには悪いけど、食べずに持って帰ってきて正解だったわ。




夕飯を食べ終え俺の部屋でAと大ちゃんと一緒にお酒を飲んでいた時、柊さんからメッセージがきた。
俺とAは顔を見合わせながらそれを開く。
ちなみに里津花は後片付け中。


志季は…多分部屋に篭もって作業。



翼「えーっと…[求めたのは貴方のじゃない]って。どゆこと?」


「さぁ?」



二人して首を傾げる。
そして一つの疑問が生まれる。



翼「Aさ、この人と連絡先交換した?」


「いや、してませんけど」



…まさかな。
俄に信じられないがもしかしたら柊さんは…そう思いAの許可をもらってから俺は柊さんの返信にAの連絡先を貼り付けて送ってみた。


数分待てばブーッとバイブ音が部屋に響き渡る。
Aの携帯だ。



「わ、ホントにきました」



メッセージを開けば俺の時とは全然違ったメッセージ内容。


[はろろーん、Aちゃんファンの柊だよん♪っていきなりごめんね?同じ事務所のヘアメイクを任されてる柊です!大学の先輩って言っていた奥井翼さんに連絡先を教えてもらいました(´^p^`)本人に聞くべきだとは思ってたんだけど、Aちゃんを前にすると連絡先とか聞くのも恐れ多くて…っ!もしご迷惑でなければやり取り出来たらなぁとか思ってまして…どう、かなぁ?(´・ω・`)]



翼「……誰これ」


「その気持ち分かります」



だが確信した。
どうやら柊さんは俺ではなくAと何かしら繋がりを持ちたかったのだと。



翼「なーんだ…超焦った…ってことは、好きってのも…」


「一人のファンとして好いてくれていた、ってことみたいですね」



取り敢えずこの件は解決だろうかと思い安堵の息を吐く。
話の流れが全然分かっていない大ちゃんは不思議そうに俺達を見ていたけど、俺が再び飲み始めれば付き合ってくれた。

まぁ、その後割と直ぐに潰れたんだけどね。

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設定タグ:SolidS , 奥井翼 , ツキプロ   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:るーこ | 作成日時:2018年8月14日 15時

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