3話 ページ4
落ち着けと言われたので深呼吸をしてから再びどういう流れでそうなったのかを聞く。
大「さっきランニングの時に公園で会ってさ。ドラマの撮影の休憩中だったみたいで。」
なぬ!?撮影やってたって知ってたら俺も大ちゃんと一緒にランニングしたのに…っ!!
…なんて、内心考えていると再び話し出す。
大「…少し話したら甘いものが好きって聞いて、俺も嫌いじゃないって言ったらじゃあケーキ食べに行こう、みたいな。」
翼「大ちゃんにしては、女の子からのお誘いをOKするなんて珍しくない?」
事の流れは大体分かったが、まさか硬派な大ちゃんが許可するなんて意外だった。
俺の素直な疑問を聞いては甘いもの好き同士ということもありOKをしたのだと言っていたが、心無しかその頬は赤い。
なんとなーく大ちゃんはAを気に入っているのかな?と思うがあえて口には出さず、不貞腐れたように口を尖らせる。
翼「いーなー、俺も行きたいなー。今日仕事休みなの俺も一緒だし?大ちゃんとどっか行こっかなーって思ってたんだけど…一人ぼっちかぁ…」
遠回しにならない不満を漏らせば呆れたような顔をされたが気にしない。
大「…一緒に行くか?Aがいいって言えば、だけd「行く!行きたい!!聞いてみて!!」
大ちゃんの声に食い気味に頷けば仕方ないと言いたげに溜息を吐かれた。
携帯を操作して大ちゃんがAに連絡をしたが撮影を再開したのか返事は来なかったらしい。
仕方ないのでテレビを見たりゲームをしたりと時間を潰していたら知らぬ間に共有ルームのソファーで眠りに落ちていた。
起きたら時計は10:50の針を指していた。
大ちゃんはまだいるだろうかと慌てて自室のドアをノックしたら扉が開くなりやっと起きたのかと笑われたが、どうやらAに俺も一緒でも大丈夫だと言ってもらえたらしい。
翼「ありがと大ちゃん!やっぱ持つべきものは友だね!」
大「くっつくな。…それと、大ちゃん言うな。」
嬉しさのあまり大ちゃんに抱きつけばバシッと頭を叩かれた。
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作者名:るーこ | 作成日時:2018年8月14日 15時