20話 ページ22
料理も出来上がりテーブルに唐揚げやらなんやらが並べられる。
こっちも飾り付けが終わればそれぞれ席につく。
いつも座るポジションに俺達は座り、Aは誕生日席。
そして飲みたいお酒のグラスとクラッカーを手に取る。
志「メリークリスマース!!!」
お互いグラスを合わせクラッカーを鳴らす。
志季、里津花、大ちゃん、俺、4人分のクラッカーの音が鳴り響いた後お酒に口をつける。
Aは鳴らさないのか問えば勿体ないから持って帰る、とのことだった。
お酒を飲んだり食べ物を食べたりしていればあっという間に楽しい時間は過ぎていく。
時計を見れば22:47だった。
志「なんで酒はこんなに美味いのか…もっと飲むぞ、翼!A!」
幸せそうに日本酒を飲み進める志季、ウーロン茶に移行している里津花、眉間に皺を寄せギブアップだと顔をうつ伏せてる大ちゃん、顔が赤くへらへらしている可愛いAちゃん。
翼「はいはい。取り敢えず大ちゃんにお水持ってくるわ。Aも、ソフトドリンク飲む?」
「そんな甘ったれたものはいらん!ストロングのレモンで!!」
里「Aちゃん…まだ飲むの?飲み過ぎないようにね?…と、ちょっとトイレ」
大ちゃんとAの為にキッチンに水をとりにいっている間に声が聞こえてくる。
「大くーん、もうギブー?!早いなぁ、早すぎるぜぇ!辛いんならあたしが解放したげようかー?」
大ちゃんをAが解放しようとする声が聞こえて来ては俺は慌てて様子を伺う。
志季に煽られお酒をグイグイ飲んでから大ちゃんに絡み始めている。
大「A…あんま喋んなよ。お前黙ってりゃ可愛いんだから…」
眉間に皺を寄せAの頬に手を添えている大ちゃん、酔いが回っているので多分大ちゃん自身何をしているのか、何を言っているのか分かっていなさそう。
大「ちかいな…キスできそうじゃね?」
「んー…そうねぇ…」
大ちゃんとAの近さにこのままでは危ないと察し大ちゃんのすぐ側に水の入ったコップを置き二人を引き剥がす。
「あたしのレモンはぁ?」
引き剥がされ俺を見つめるAの顔は眠そうでトロンとしている。
…こんな顔で大ちゃんを見ていたのかと思うと気が気じゃない。
翼「後であげるから、取り敢えず水飲んで?」
酔いを覚まさせるために水を差し出すも断固拒否される。
溜息と共にAの手をとり立ち上がらせればフラフラしているのを支えつつベランダへ出る。
32人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:るーこ | 作成日時:2018年8月14日 15時