2話 ページ4
sideまふまふ
ま「そらるさんの鬼…」
今僕は両手に大量のお菓子が入った袋を持っている状態だ。
なんでこうなったかと言うと、
僕は今日そらるさんと遊んでいた。
でもその途中でそらるさんが
「おい、まふ。なんかお菓子買ってこい」
って。
確かにお菓子僕が食べ過ぎてなくなったけど、僕1人に買ってこさせるってひどいよね!?
嫌だって言ったけど無言の圧に負けた。
でも今どうせそらるさん今寝てるし。
いっしょに来てくれても良くない?
ま「…重い。あの公園で一旦休もう」
「…〜♪…」
えっ!?何!?
今声が聞こえた気がするんだけど!
お化け?お化けなの!?
嫌だ!!怖い!!
でも、荷物が重すぎるから仕方なく公園の隅のベンチにいった。
あれ?
…女の子の声?
ちょっと音は外れているみたいだけど、なんだろう。すごく伝わってくる歌だ。
もっと聞きたい。
もう少し近づいてみよう。
「〜♪、〜〜♪」
…僕の歌?
「〜♪〜〜、〜〜〜♪」
あんなに歌に感情が込められるってすごい。
気づけば僕の頬を涙がつたっていた。
すごい。本当にすごい表現力だ。
でも、夜遅くに女の子が1人公園にいるってまずいよね!?
だって今夜中の12時半だよ!?
そ、そうだ!声をかけよう。
どんな子かも気になるしね。
勇気を振り絞って行こう!僕ならできる!!
「あの、こんな暗い中帰らなくても大丈夫なんですか?」
声をかけるととても驚いたのか、少女の肩がびくっと震えた。
驚かせてごめんね?
でも、
無意識なんだろうけど
「まさか、お化け?」
って言うの聞こえたからね!?
お化けじゃないよ!?僕人間だよ!?
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作者名:空白 | 作成日時:2019年11月12日 18時