第7話 ページ7
三蔵一行の中で、一番の早起きは八戒である。
八戒はベットから出ると、干していた洗濯物をたたみ、朝食を作り始める。
その間、おいしそうなにおいにつられて、悟空は自力で起きることが多い。
悟空に手伝ってもらい、朝の支度がだいたい終わると、悟浄と三蔵を起こしに行くというのが日課だった。が、......
「...............え？」
三蔵を起こそうと部屋に入ると、ソファに女性が寝ていた。
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「とりあえず、自己紹介しましょうか。」
朝食の並んだテーブルにいつもの四人が囲み、お誕生日席に肩身を狭くした彼女が座っていた。
「んじゃ！まず俺から！」
「あ！てめぇ猿！」
我先にと手を挙げ立ち上がった悟空に、さっそく口説こうとしていた悟浄が邪魔をして、騒ぎ始めた。
「はいはい、話が進みませんよ。スムーズにいきましょう。スムーズに。」
「......は、はい。」
にっこりと笑った八戒に、二人は顔を引きつらせ、静かに座った。
「僕は猪八戒といいます。」
「俺、悟空！」
「沙悟浄だ。よろしくな。お嬢ちゃん。」
「......三蔵だ。」
いきなりの自己紹介にとまどったAだが、昨夜よりだいぶ落ち着いたようで、ゆっくりと深呼吸すると、
「私の名前は、神音Aです。」
あまりにも凛とした声に、目を丸くした三蔵以外の三人だったが、八戒はさっそく話を切り出した。
「三蔵、それでこれは一体どういうことです？」
「...A。」
「は、はい！！」
突然の名前呼びにびっくりしたAだが、三蔵に促され、話し始めた。
三蔵が自分を見つけてくれたこと、今までの自分のこと、そして経文のことを...
「なるほど、事情は分かりました。次の村までですね？」
「お、お願いします！」
頭を勢いよく下げたAの前に、手が差しのべられた。
「短い間だけど、よろしくな！！」
頭を上げると、手を自分に向けた悟空、笑みを浮かべこちらを見る悟浄と八戒、目をつむっている三蔵がいた。
Aはそっと手を握ると、悟空はにっと笑った。
その笑顔を見たとき、Aは彼らをずっと前から知っていたような気がした。
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携帯を失くしてしまったので、慣れないパソコン打ちです。
違和感あったらすみません。
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蒼鈴蘭(プロフ) - SEA さん» ありがとうございます！これからも楽しく見てもらえたら嬉しいです。 (2017年11月17日 23時) (
レス) id: 6d02c817f4 (このIDを非表示/違反報告)
SEA - あわわわ！この作品大好きです！更新頑張って下さい！ (2017年11月17日 16時) (レス) id: 0176f8595c (このIDを非表示/違反報告)
蒼鈴蘭(プロフ) - 玄狐さん» 了解しました。内容が決まり次第、書かせていただきますね。 (2017年9月22日 0時) (レス) id: 96c14fa220 (このIDを非表示/違反報告)
玄狐(プロフ) - リクエスト、お願いします！ 夢主ちゃんと三蔵一行がお化け屋敷に行くお話を読みたいです！(少し季節外れですけど...) (2017年9月21日 20時) (レス) id: 77326f84bb (このIDを非表示/違反報告)
蒼鈴蘭(プロフ) - 銀岬さん» リクエストありがとうございます。了解しました。そのうち書きますね。 (2017年9月17日 23時) (レス) id: 96c14fa220 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼鈴蘭 | 作成日時：2017年8月18日 21時
