第39話 ページ44
「今のお前が助けてれたの？サンキュー！！」
「勘違いするな！たまたま通りすがっただけだ」
『だ、だ、誰！？』
Aが急にオドオドし始める。
「…誰だそいつは」
「神音A、僕達の新しい仲間です」
「コイツ人見知りなんだよ。A、紅孩児と独角兕だ」
『…こ、こんにちは……』
Aは悟浄に肩を貸してもらいながらも、顔を逸らしていた。
そして……
「ジープ…！！」
「ｷｭｯ！」
砂に埋もれかかっていた所を、紅孩児に助けてもらったジープが、八戒に近づく。
が……
ふら
「おい八戒！？」
意識を失いかけた八戒を悟浄が支える。
「カッコつけて無茶すんじゃねーよこのバカ！！」
「あははは、すみませ…」
「俺がみじめだろうが」
『……！もう動けるよ。ありがとう』
「ん？そうか」
いつまでも支えてもらうのは申し訳ないと思い、Aは悟浄から離れる。
「お前らこの砂漠の妖怪に会ったのか？」
「もう死んだけどな」
紅孩児達はここの経文を探しに来たようだ。
ざっ……
「おい！どうする気だ悟空！？」
「三蔵おぶってく」
「バカ猿が！この炎天下の中をか？無理だって！」
「時間がねぇだろ！？三蔵は死なせねぇッ…！！」
『悟空…』
悟浄と悟空が言い争う。
「待て悟空…向こうに俺達の飛竜がある。貸してやっても構わん＿＿ただし俺を殺せたらの話だ」
途端に雰囲気がピリピリし始める。
「俺達が勝てば『魔天経文』をもらう。決着を付けよう」
「紅孩児…？」
フォォオ
「悟空よけて！！」
「え……」
ドォン！ドン
悟空と三蔵の周りの砂が舞い上がる。
「間違えるなよ。俺は貴様の敵だ」
既に紅孩児は悟空の目の前に。
冷たい目が悟空を見下ろす。
ﾄﾞｶｧｯ
紅孩児の膝が、悟空の顎を蹴りあげる。
『え、え、何で…！？』
「A、紅孩児さん達の事は後で説明します。ですが、今は生き残ることだけ考えてください。」
悟空と紅孩児の闘い、そして八戒の真剣な眼差しを見て、Aは小さく頷いた。
「紅、お前はそれでいいんだな？」
「俺はもう後悔しない」
独角兕はもう一度目で問いかける。
紅孩児の目は本気だった。
「俺の存在ムシしてんじゃねーっての。イジけちゃうぜ？」
「俺が相手じゃ不満か？『沙悟浄』」
「ははッ上等だぜ『独角兕』」
ｶﾞｷｨ！！
二人の武器が交わり合う。
「紅…こっちは任せろ！行け！！」
闘いは火蓋を切って落とされた。
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蒼鈴蘭(プロフ) - SEA さん» ありがとうございます！これからも楽しく見てもらえたら嬉しいです。 (2017年11月17日 23時) (
レス) id: 6d02c817f4 (このIDを非表示/違反報告)
SEA - あわわわ！この作品大好きです！更新頑張って下さい！ (2017年11月17日 16時) (レス) id: 0176f8595c (このIDを非表示/違反報告)
蒼鈴蘭(プロフ) - 玄狐さん» 了解しました。内容が決まり次第、書かせていただきますね。 (2017年9月22日 0時) (レス) id: 96c14fa220 (このIDを非表示/違反報告)
玄狐(プロフ) - リクエスト、お願いします！ 夢主ちゃんと三蔵一行がお化け屋敷に行くお話を読みたいです！(少し季節外れですけど...) (2017年9月21日 20時) (レス) id: 77326f84bb (このIDを非表示/違反報告)
蒼鈴蘭(プロフ) - 銀岬さん» リクエストありがとうございます。了解しました。そのうち書きますね。 (2017年9月17日 23時) (レス) id: 96c14fa220 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼鈴蘭 | 作成日時：2017年8月18日 21時
