第36話 ページ41
少年の話によると……
一年くらい前に「三蔵法師」が旅の途中で立ち寄ったところ、その噂を聞きつけた砂漠の妖怪がやって来て、全く歯が立たなかった「三蔵法師」は連れ去られてしまったらしい。
「…前に闘った蜘蛛女も言ってたな。『徳の高い坊主の肉を喰らうと寿命が延びる』。それが妖怪達の言い伝えだと」
「アッサリ喰われちまったってか？『三蔵』なのに？」
「きっとちゃんとした真面目なフツーの『三蔵』だったんですよ」
「「あー成程」」
「…おい」
八戒の発言に納得する二人。
「…おい子供。その『砂漠の妖怪』の根城がわかるか？」
「えーと、大体は…」
「よし案内しろ」
『えっ！まさか三蔵さん…！』
「わざわざこっちから出向く必要なくねェ？」
「そうだよ危ないじゃんか！！」
Aは予想がついているようだが、悟空と悟浄は三蔵の言動に文句をつける。
「何か考えがあるんですね？」
「……まぁな…」
−−−−−−−−−−
「本っっ当にここ？何もないじゃん」
5人が向かったのは砂漠のど真ん中。
妖怪の居城は砂の中にあるようで、砂の上をひたすら歩く。
「三蔵よォ何でまた妖怪会いに来たワケ？」
「その三蔵法師が本当に喰われたのだとしたら、そいつの経文がまだここにあるかも知れん」
「牛魔王サイドは経文を集めているらしいですからね」
『う、それを聞くと余計に怖い…』
「奴らの手に渡る前に見つけられれば……」
ずぶ…
「！？うわッ」
「悟空！！」
悟空の身体が砂漠の中に沈み始める。
「何やっ…！！げッ…嘘だろオイ！？」
「悟浄！？」
「クッ……！！罠か…！？」
続いて悟浄、悟空を助けようとした三蔵も砂に浸かっていく。
「その様ですね…ッ」
『八戒さんっ！……！！』
八戒に、ついにはAまだもが砂の中に沈んでいく。
ジープが八戒の服を引っ張るが、為す術もなく…
「駄目です！お前まで引き摺り込まれ…」
咄嗟に腕を振り払い、ジープは離れる。
そして、ジープを除いた三蔵一行は、跡形もなくいなくなってしまった。
「…ピー…ピーーーッ！！」
＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋
遅くなってすみませんでした。
さらに申し訳ないのですが、ヒロアカの新作やります。
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蒼鈴蘭(プロフ) - SEA さん» ありがとうございます！これからも楽しく見てもらえたら嬉しいです。 (2017年11月17日 23時) (
レス) id: 6d02c817f4 (このIDを非表示/違反報告)
SEA - あわわわ！この作品大好きです！更新頑張って下さい！ (2017年11月17日 16時) (レス) id: 0176f8595c (このIDを非表示/違反報告)
蒼鈴蘭(プロフ) - 玄狐さん» 了解しました。内容が決まり次第、書かせていただきますね。 (2017年9月22日 0時) (レス) id: 96c14fa220 (このIDを非表示/違反報告)
玄狐(プロフ) - リクエスト、お願いします！ 夢主ちゃんと三蔵一行がお化け屋敷に行くお話を読みたいです！(少し季節外れですけど...) (2017年9月21日 20時) (レス) id: 77326f84bb (このIDを非表示/違反報告)
蒼鈴蘭(プロフ) - 銀岬さん» リクエストありがとうございます。了解しました。そのうち書きますね。 (2017年9月17日 23時) (レス) id: 96c14fa220 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼鈴蘭 | 作成日時：2017年8月18日 21時
