第35話【砂漠編】 ページ40
「あっちィ〜〜〜」
三蔵一行が次に向かったのは砂漠だった。
5人はマントをかぶり、ジープで砂漠を走り抜けていた。
「あんま寄んなよアチいってば！」
「るせェな狭いんだよ！この焼き猿が！！」
「誰が焼き猿だ！ひからび河童ッ」
「二人とも、そんな言い合いしてると…」
いつものように悟空と悟浄の喧嘩が始まった。
「そんなに冷たくなりたいか？」
「「結構です」」
ジープの上で立って、三蔵が銃を構える。
二人は即座にやめ、互いの手を繋いで声を揃えた。
「駄目ですよ三蔵、冷たくなる前に腐っちゃいますから」
「見渡す限り砂海原だな」
「陽炎見てるだけであつっ苦しいぜ、まったく」
「…なあ、あれ人じゃない？」
ジープを進める先に、マントを被って歩いていることに悟空が気づいた。
「おーいっっこの辺の人だよね？」
「この砂漠抜けるにはあとどれくらいかかるかわかりますか？」
「ああ、この地図より今は砂漠広がってるんだ。抜けるには一晩くらいかかっちゃうよ」
そう言ったのは、鼻の上にそばかすがある少年だった。
「げっっマジで？」
「それは困りましたねぇ」
「お兄ちゃん達旅の人だろ？オレ達の村が近くにあるから、泊まる所紹介してあげるよ」
「いやぁ助かりましたー」
八戒達がたどり着いたのは、砂漠の中にある塀に囲まれた町だった。
「よく旅の人がここの砂漠に迷い込むんだよ。この子に会ってラッキーだったねェ」
「何故この様な場所に村が…？」
「一年前から急激に砂漠化が進んで、立派だった町が飲み込まれちまったんだ。ここに残ってるのは移住しそびれた連中さ」
「成程な…(桃源郷の異変が現れてるってことか)」
ばさっ
「あッ……！！」
三蔵がマントを脱ぐと、少年は驚きびっくりしていた。
「何だぁ？」
「あんた『三蔵法師』か！？…悪いけどウチには泊められねえッ よそをあたってくれ…！！」
「はぁあ！？オイちょっと…」バタン！
5人はあっという間に外に出され、閉め出されてしまった。
「「……」」
「どーなってんの？」
「俺が知るか」
いきなり追い出されたことに驚いていると、八戒が申し訳なさそうな顔をした先程の少年が背中にいる事に気づき、彼に事情を尋ねた。
「…君、何か知ってるみたいだね。よかったら話してくれないかな」
「……」
※Aは人見知りなので、ほとんど黙ってます。
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蒼鈴蘭(プロフ) - SEA さん» ありがとうございます！これからも楽しく見てもらえたら嬉しいです。 (2017年11月17日 23時) (
レス) id: 6d02c817f4 (このIDを非表示/違反報告)
SEA - あわわわ！この作品大好きです！更新頑張って下さい！ (2017年11月17日 16時) (レス) id: 0176f8595c (このIDを非表示/違反報告)
蒼鈴蘭(プロフ) - 玄狐さん» 了解しました。内容が決まり次第、書かせていただきますね。 (2017年9月22日 0時) (レス) id: 96c14fa220 (このIDを非表示/違反報告)
玄狐(プロフ) - リクエスト、お願いします！ 夢主ちゃんと三蔵一行がお化け屋敷に行くお話を読みたいです！(少し季節外れですけど...) (2017年9月21日 20時) (レス) id: 77326f84bb (このIDを非表示/違反報告)
蒼鈴蘭(プロフ) - 銀岬さん» リクエストありがとうございます。了解しました。そのうち書きますね。 (2017年9月17日 23時) (レス) id: 96c14fa220 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼鈴蘭 | 作成日時：2017年8月18日 21時
