第24話【カニ星人編】 ページ27
「うわあー店がいっぱいだっっ」
「美味しそうな匂いがたくさんだね！」
「こんなににぎやかな町は久しぶりだな」
「ああ」
「妖怪の影響をあまり受けてないんでしょうね」
三蔵一行は次に大きな町へと到着した。
「三蔵！！あれ食いたい！」
「却下」
「何でだよッ！！イジワル坊主！！！タレ目！！ハゲ！！」
「聞こえんな、誰がハゲだ」
(あ、三蔵さんってよく見るとタレ目だ)
新たな発見に気づきながらも、興味深そうに店を見て行くA。
ﾁｸﾘ「いたっ！」
「？…大丈夫ですか？Aさん」
「あ、はい！大丈夫です！」
八戒の気遣いに、Aは誤魔化すように返事をした。針に刺されたような痛みに、うなじ辺りに触れるが、すぐに引いたため、Aは特に気にしなかった。
「もしもし、そこ行くお兄さん達。旅の人でしょ？この清一色が旅路の先行きを占ってあげますよ」
町の大通りを歩く三蔵達に、突然いかにも怪しそうな男が話しかけてきた。
「ケッ興味ねぇよ、占いなんて」
「第一、麻雀の役を通り名にしてる易者なんざ信用度低いな」
「悟浄さん、三蔵さん！そんな言い方は…」
「そっけないなぁ…ま、いいや教えてあげましょう。死相が出てますよ皆さん、クククク…怖いですねぇ…」
(((！！こいつ…！？)))
不吉な物言いに、全員が清一色に向かい合う。
「特に＿＿そう、貴女だ」
「！」
「八戒さん…？」
「そんな偽善者でごまかしてるけど、罪人の目をしてるじゃないですか」
「……」
「腹に傷を持ってますね？それが貴方の罪の証だ、償いきれない程の…」
ばん！「＿＿＿ッ何者だてめぇ！？ケンカ売ってやがんのか！？」
清一色の出過ぎた言い様に、悟空がキレてテーブルを思いっ切り叩いた。
「ワタシはただの易者ですよ、信用度の低い…ね」
「う〜〜っ」
ずっと黙っている八戒を、悟浄が気付かれないようにチラリと見た。
「ワタシの牌は運命を語るんです…ほら、『災いは汝らと共に』＿＿ま、信じないのは勝手ですけどね…」
(……『滅』…？)
そう言って見せた牌には、『滅』と書かれていた。
「それ、どーゆう…」
ドォン
悟空が言いかけるが、いきなり後ろから爆発音が聞こえ、全員が振り返る。
「きゃあぁあぁ！！」
そこには、大きな怪物が、町を襲っていたのであった。
＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋
遅くなってすみません。
またしばらく空きます。
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蒼鈴蘭(プロフ) - SEA さん» ありがとうございます！これからも楽しく見てもらえたら嬉しいです。 (2017年11月17日 23時) (
レス) id: 6d02c817f4 (このIDを非表示/違反報告)
SEA - あわわわ！この作品大好きです！更新頑張って下さい！ (2017年11月17日 16時) (レス) id: 0176f8595c (このIDを非表示/違反報告)
蒼鈴蘭(プロフ) - 玄狐さん» 了解しました。内容が決まり次第、書かせていただきますね。 (2017年9月22日 0時) (レス) id: 96c14fa220 (このIDを非表示/違反報告)
玄狐(プロフ) - リクエスト、お願いします！ 夢主ちゃんと三蔵一行がお化け屋敷に行くお話を読みたいです！(少し季節外れですけど...) (2017年9月21日 20時) (レス) id: 77326f84bb (このIDを非表示/違反報告)
蒼鈴蘭(プロフ) - 銀岬さん» リクエストありがとうございます。了解しました。そのうち書きますね。 (2017年9月17日 23時) (レス) id: 96c14fa220 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼鈴蘭 | 作成日時：2017年8月18日 21時
