50度目 ページ10
「お風呂……行きましょう」
それから5分、動かなくなった私を心配してかは分からないが江雪さんが上からそっと声をかけてきた。
そうでした……お風呂、忘れてた……。
『よし、行きましょ』
今度こそ行こう、と江雪さんの手を取り歩き出すと何故か握っている手が震えた。
『え、あ……嫌でしたか？』
繋いでいる手を上にあげると、ブンブン首を横に振り全力で否定してきた。
な、なんだこの生き物は……
くそ可愛いじゃないか。
私を殺す気か？？？そうなのか？？？？
『江雪ちゃ、かわいい』
「え、あ……えっと……、」
照れたように斜め下を見つめながらピンクに頬を染める目の前の天使。
ダメだ、やられる。
そう思った時、後ろから声がした。
「兄上ばかり、関心なりませんね」
「……宗三、」
『ん？あ、宗三さん！』
私と江雪さん改め江ちゃんが振り向くと、少し嫌そうな顔をしたのは宗三さん、
『宗三さん、何かありましたか？』
私が名前を呼べば少し顰めっ面。
けれど次の瞬間には少量の花びら。
「小夜や兄上だけ、狡いですね。やはり私は……」
ネガティブ入った……。
かわい(
『宗三さん、！もしあなたが良ければ……宗三さんも一緒に入りま』
「仕方ありませんね」
『……』
何だ、本当は一緒に入りたかったんや。
真顔で即答した彼に手を差し出せばやんわりと微笑んで私の手を取りにぎにぎする宗三さん。
「貴女の手は、柔らかくて、暖かい」
するり、と彼の長い指が私の手首を滑るとそのまま自分の手ごと頬に持っていき擦り寄せてきた。
それは、猫が甘えるような、そんな感じ。
あぁ、あなたも天使だったか。
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北条香恋(プロフ) - この作品大好きです！更新待ってます！頑張ってください！応援してます！ (2020年8月8日 10時) (
レス) id: 54024ea3fe (このIDを非表示/違反報告)
【】闇兎【】(プロフ) - この作品大好きなので、更新待ってますね！更新頑張ってください！！！ (2020年2月11日 10時) (レス) id: e82987be67 (このIDを非表示/違反報告)
美輪(プロフ) - 更新お待ちしております！この作品が好きなので (2019年7月25日 13時) (レス) id: 37b1c59c41 (このIDを非表示/違反報告)
ほしくん.*゜☆ - 長文失礼しました！！！(;_;) (2018年4月2日 16時) (レス) id: c58d5c4bf3 (このIDを非表示/違反報告)
ほしくん.*゜☆ - いやもうほんとなんですか展開が美味しすぎますありがとうございます結婚してくだs((黙 おもしろすぎました！！岩融くんとかじじいと絡んでほしいです…なんて……(;ﾟ∇ﾟ) 次の更新を心待ちにしております！！また、陰ながら応援させていただいております(*´`) (2018年4月2日 16時) (レス) id: c58d5c4bf3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゃむ月
| 作者ホームページ：
作成日時：2016年2月7日 19時
