7話 ページ7
『お願いです。仏さん。我儘、聞いて下さい。』
どうか、お願いします。
私は、
『……分かった。上に話だけは通そう。』
やったぁ!!さすが仏さん!!!
『ただしッ!
お前の仲間がもし独立して海賊なり犯罪者なりになろうものなら俺達にはそれを逮捕する役目がある。
それともう1つ。
この話を上にあげる事でどうなろうと俺は一切の責任を取れない。
分かるよな?』
そりゃもう、
『分かってますとも。
本当にありがとうございます。やっぱり仏さんは優しいですね。』
感謝の気持ちを込めて頭を下げる。
仏さんは頭が痛そうに深くため息をついて言う。
『どうなる事やら…、
今すぐ連絡を取ったとしてもすぐ応えが返ることはほぼ無いだろう。
とりあえず、今日は島内の宿にでも泊まって5日後にまた来い。』
わかりました。そう言って仏さんの部屋を去る。
あぁ、本当に良かった。
センゴクside
──何故あんな風に笑えるのか。
海賊王の船は仲間同士の繋がりが深かった。
Aは特に仲間意識が強く、こちらが驚かされることも少なくなかった。
それにしても、あそこまで自分を犠牲にする程では無かった。
政府の研究対象になってでも、仲間を守りたい……、そんなことを言うやつでは無かった。
『政府嫌いのくせに……。何があった、A』
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作者名:佐倉桜 | 作成日時:2021年11月26日 18時