逆ハーは別に狙ってない！！！！！【東リベ】

改めて.2 ページ2

今日は他にもやりたいことがあるし、あんまり武装らしい武装にはしたくなかった


タケミチを呼び出したのは芭流覇羅のアジトの近く


何も無い廃墟ばかりの廃れた元商店街


スカートを巻き込まないようにバイクに乗って向かう


見た目はどこにでもいる普通の女子だが、その服の下にはしっかり相棒たちを装着


『もしもしタケミっち？着いたぁ』


待ち合わせの場所から少し離れた場所にバイクを停め、歩きながら電話をかける


武｢俺も近くにいるぞ？｣


電話の声と直接耳に届く声が重なる


振り向けばタケミチがいた


『こっちこっち〜』


手招きすると怒った顔でずんずんと近づいてくる


武｢あの後めちゃくちゃ大変だったんだぞ！集会は荒れるし、マイキー君は止めないし！！｣


鼻息を荒くして文句を口にするタケミチ


『あははごめ〜ん！そんなことになってたんだねぇ』


おちゃらけて笑いながら謝ると永遠、文句を吐き続けるタケミチ


私はそれを右から左に聞き流す


しばらく話半分に聞いていたが止まりそうにない


『あ〜あ〜！今日はその話をしに来たわけじゃないから！』


止まらない口を塞いで近くの廃墟ビルに入るよう促す


3階まで上がった辺りで足を止めてドアノブの壊れた部屋に入る


ここなら障害物もほとんど無く、鉄筋コンクリート造りのため、誰かが来ても足音でわかる


秘密の話をするのにうってつけだ


『12年後の私の事なんだけど』


後を着いてきたタケミチを振り返って切り出す


『マイキーと春千夜、今の東卍の伍番隊副隊長に閉じ込められてたの。あの日は何とか理由をつけて出して貰えたけど

もしあの日を逃してたらここに帰って来れなかったかもしれない。何も聞かずに言うこと聞いてくれてありがとう』


武｢マイキー君に会ったのか！？｣


驚くタケミチに首を横に振る


『話で聞いただけ。会えなかった』


その答えに分かりやすく落ち込むタケミチ


『とにかく、そういう事だから私が未来に行くのは危険だと思うの。

だからタケミっちからの情報に頼りたい。お願いします』


頭を下げれば慌てるタケミチ


落ち着いたタケミチは自身の頬を人差し指でポリポリと掻く


武｢この前また未来に行ってきた。その時ドラケンに俺が12年後の世界で聞いてきたのは芭流覇羅との抗争で起きたことなんだけど....｣


歯切れが悪そうに顔を逸らして俯く


意を決したように言葉を続ける

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