逆ハーは別に狙ってない！！！【東リベ】

集会.3 ページ10

『わざわざ迎えに来てくれたの！？嬉しい！ありがとう』


ぺ｢久しぶりだからって緊張すんなよ！｣


『しないよ！！』


本当は結構してる


見透かしたようなペーやんの言葉にムキになって返すとケラケラ笑ってる


それにムッとして


『バイク取ってくる！！』


背を向けて走る


急いでバイクに跨って2人の元へ戻る


パ｢行くか｣


一見いつも通りに見えるパーちんだが、おそらく気が気じゃないんだろう


親友とその彼女が酷い目にあって


愛美愛主に対しての怒りでいっぱいのはずだ


パーちんは自分をバカだと言うけど、私に気を使ってくれる所とか


誰彼構わず当たり散らしたりしないとことか


本当に優しい人なんだと思う


『パーちん大丈夫？』


パ｢なんでわかんだ....？｣


走りながら声をかけると驚いたように一瞬こちらを見る


『わかるよ。昔から一緒だもん』


わかってて愛美愛主がパーちんの親友を襲うことを止めなかったのは完全に私の都合だし


だいぶ罪悪感はある


愛美愛主の抗争では半間と稀咲を見つけ出すきっかけに必要だった


矛盾なく2人を探し出すには街中で出会うよりこういう場所がない限り、頭の良い2人には怪しまれてしまう


それに、こういう不良世代なら多少の怪我とか危険なことまで止めてたら切りがない


だから決めたのだ


多少の危険は受け入れて、人が死ぬことだけは止めよう。と


だからごめんねパーちん。今すごく辛いよね


ごめんね


パ｢今日の集会たぶんよ、俺のせいで荒れっかもしれねぇ。お前がせっかく参加すんのにごめんな｣


ぺ｢パーちんが悪いわけじゃねぇだろ！｣


『そうだよ。何があったか知らないけど、みんなは1人のために。1人はみんなのために。それが東卍でしょ？』


その言葉に創設時のことを思い出したのか少し涙ぐむパーちん


パ｢わりぃな｣


パーちんは人のために涙を流せる


東卍のメンバーは不良に向いてない人ばっかりだ


でもみんなめちゃくちゃかっこいいよ


優しくてかっこいい


『パーちん。集会気張ってこ！！』


そう言って拳をパーちんに向かって突き出す


涙を拭ってその拳に自分の拳を当てるパーちん


これをすると仲間として信頼し合ってるように感じて嬉しくなるんだ


頑張るね。パーちん


長内を刺させないよ


憎くてもツッパってても年少に行くようなことはしたらダメだから


絶対に守る


パーちんも東卍も、他のみんなも

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