逆ハーは別に狙ってない！！！【東リベ】

聞かせて.7 ページ48

千｢ちがっだって！！｣


焦ってる千冬が可愛くてもっとからかってやろうと言う気持ちになる


『ちふは私が女の子だと嫌なんだね....男の子に生まれたかったな....』


虎｢Aは女でも男でも可愛いから俺は好きだよ｣


一虎には聞いてない


でも素直に嬉しくてニヤける


『私もかずくん好き』


笑ってそう言えば、一虎も優しく笑う


三｢俺もAが猫でも虫でも好きだぜ｣


『虫は私が嫌かな』


猛烈な愛の告白なのは分かるけど思わずツッこんでしまった


春｢というか2人は女ってこと知ってたんですね｣


三｢まぁ、俺ら創設前から一緒にいたからなぁ｣


虎｢男装しろって言い出したのもマイキーだしな｣


みんなの知らない創設時の話を興味深そうに聞く2人


『私も喧嘩する！って駄々こねたんだよね』


笑って言うと三ツ谷と一虎は思い出したようでわざとらしく困り顔をする


三｢あの時は困ったなぁ｣


虎｢説得した俺に感謝しろよ〜｣


『かずくんもタカちゃんもありがとう！ずっと大好きだよ〜』


千｢あの、3人の世界に入るのやめてください｣


疎外感を感じたのか少し離れていた距離を縮めるように元々座っていた位置に座り直す千冬


三｢とりあえず、Aが女ってことは創設メンバーしか知らねぇからくれぐれも漏らすなよ｣


"まぁこの面子の口の硬さは信用してっけど"と続ける三ツ谷


仮にも秘匿部隊だからね


千｢うっす｣


春｢もちろんです｣


2人とも強く頷いてくれたので一安心だ


それから色々雑談していると時間は16:30を少し過ぎた


三｢長居しすぎたな。そろそろ帰るか｣


千｢そうっすね｣


『えーー帰っちゃうの〜』


帰ろうとする4人にやりすぎってくらいの甘えた声を出す


それに苦笑いして一虎が耳打ちしてくる


虎｢灰谷兄弟の視線がそろそろ痛いんだよ｣


あぁ、なるほど


なんだかんだ誰を連れてきても受け入れてはくれるけど過保護なところあるんだよな


その言葉に思わず私も苦笑い


『そっかぁ。じゃあ仕方ないか』


諦め気味にため息を吐いて4人を見送るために立ち上がる


『蘭にぃ、竜にぃ。みんなを見送ってくるね！』


蘭｢はいはーい｣


竜｢大してもてなせなくて悪いな｣


2人を振り返ると表情を瞬時に柔らかくし、笑顔で見送ってくれる


4人の表情から見て、話してる間は恐らく睨むように凝視していたんだろうな、と容易に想像がつく


切り替えの速さよ

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