逆ハーは別に狙ってない！！！【東リベ】

なんでこうなった.3 ページ27

すると、イヌピーは口を開けて待っている


あーんしろと？？


イヌピー、距離感どこに落としてきたの？？


あ〜〜〜でも顔面がめちゃくちゃいいね〜？？？？


蘭と竜胆の顔がすごいことになってることに気づいて欲しい


切実に


しかし、中々口に運ばれてこないことに不思議に思ったのか口を開けたまま首を傾げるイヌピー


『ん"』


その可愛さに思わず声が漏れた


恐らく今世最大のミス


今までオタ心が騒いでもなんとか表に出さないように堪えてたのに


不意打ちがすぎる推しからのファンサに耐えられなかった


多分顔にも出てる


『んん....どうぞ』


それを誤魔化すように咳払いをしてイヌピーの口にパスタを運ぶ


乾｢ん....うまっ｣


口の端についたソースを舌で舐め取る


コ｢A顔赤いけど風邪か？｣


分かってるくせにずっとニヤニヤしてからかってくるココ


もうやめて....私のライフは0よ....


蘭｢Aちゃん俺もあーん｣


蘭は張り合うように口を開けて待ってる


顔が良いなコノヤロウ


その口には迷いなくパスタを突っ込む


蘭｢ゴホッ....ちょ。強いよ！？｣


それにむせてる蘭を無視して再び自分のパスタを食べる


竜｢Aあーん｣


竜胆から名前を呼ばれ、お前もかと思ったら目の前に差し出されたのは竜胆が指さしていたトマトソースのパスタだった


1口サイズにフォークに巻かれたそれを差し出される


わざわざ私の好きなものを頼んで最初から分けるつもりだったのか、いつもなら食べ終わってる量がまだ半分は残ってた


『竜にぃ....好き』


差し出されたパスタを食べ、嬉しさからそのまま竜胆に抱きつく


いや、もう良い男すぎるのでは？


なんでなん？？私、前世でなんか徳積んでたっけ？


竜胆の胸に顔を埋めるその上で勝ち誇った顔をしていることを私は知らない


その胸にぐりぐりと頭を押し付けて顔を上げると竜胆と目が合う


『ありがとう！』


満面の笑みでお礼を言うと、竜胆が微笑む


竜胆から離れて再びパスタに口をつけようとすると、真一郎さんからもフォークが伸びてきた


それはココの言っていたクリームパスタで、目を輝かせて迷いなくそれを食べる


『おいひぃ〜』


甘やかされまくってマジで太るかもしれん


前世でもされたことないほど甘やかされすぎてその内どこぞの令嬢ばりの悪女になりそう


『真一郎さんありがとう！！すっごく美味しい！』


真一郎さんにも笑顔でお礼を伝えると満足そうに微笑んだ

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