逆ハーは別に狙ってない！【東リベ】

マイキーにお願い.2 ページ20

マ｢あ〜。あの時の｣


Aの目を疑うようにじっと見つめていた目を見開き、思い出した！というように手のひらに拳をぽん、と当てるマイキー


いや、可愛いなぁ！


マ｢それで、お願いって？｣


『聞いてくれるの？』


マ｢いいよ〜。俺おまえのことちょっと気に入ったもん｣


推しに....気に入られた....


そんな名誉なことってあります？いや！無い(自問自答)


しかし一体どこで気にいられたんだろうか


会ったのもあの入学式の日だけだったし、ドラケンみたいに他の小学校に噂が回るような生き方はしていない。はず。


『Aのなにが気に入ったの？』


疑問は聞いておこう！今後の参考になるかもしれないし！


情弱だとうっかり地雷踏んじゃいました、なんてことになりかねない


マ｢入学式のときの。あれ、1人であんだけの人数の年上に逆らうのなかなか出来ることじゃないよ。かっこよかった｣


そう言って笑顔になるマイキー


待って待って。推しにこんな至近距離で笑顔向けられたらメリバとか攻略とかその前に浄化されて溶ける....


『そうかな？なんか、せっかくの入学式なのにあんなとこ見ちゃったら素直に喜べなくて....自分のためだよ』


えへへと苦笑いを零す


結局私は私が一番可愛いし、前世で学んだことだが他人を優先したり無駄な正義感で生きるとろくな事がない


それでひとつ人生を無駄にしたと言っても過言ではない


だからあんまり褒められると居た堪れなくなる


マ｢君、ほんとに6歳？おもしろ｣


『ろ、6歳だよ！！まだA赤ちゃんだもん！』


そうだった


マイキーはタケミチの事もすぐ勘づいてたし、タイムリーパーであることもスっと受け入れるくらいには勘が鋭かった


マ｢6歳はもう赤ちゃんじゃないでしょ｣


そう言って可笑しそうに笑う


マ｢で？どこか行きたいの？それとも締めて欲しいやつがいるとか？｣


『し、締めなくて良い！あのね....』


立ち上がって目を輝かせすぐにでも教室を飛び出して行きそうなマイキー


焦りながらそれを止め、武蔵野神社に行ってみたいと伝える


マ｢そんなことでいいの？でも俺原付だからなぁ｣


マイキーはそう呟くと"んー"と考えるように天井を見上げる


マ｢それなら今度集まる時にダチのバイクのケツに乗せてもらお。いつも武蔵野神社に集まってるんだ｣


『いいの？』


マ｢いいよ！またね｣


マイキーはそう言ってこの間と同じように片手でヒラヒラと手を振り帰って行った

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