逆ハーは別に狙ってない！【東リベ】

ついに小学生.5 ページ17

『え、だめなの？マイナスはともかく、プラスならトゥルーエンドになるんじゃ』


イ｢本当に乙ゲー脳ね。ここはゲーム世界じゃないから。何%で攻略したことになるかはキャラによって変わるし

それはあなたが相手をちゃんと人として関わっていけばおのずとわかることだからいちいち説明しないけど

120%まで行くとどうなるか分からないのよ

過去にも何人かいたけど、あなたにも分かりやすく乙女ゲーム風に言うならメリーバッドエンド

相手次第だけじゃない。あなたとの関係構築次第でもあるの

ゲームに例えるのは結構だけど....｣



イロハは呆れながら少しの怒りを滲ませてまくし立てた


溜めるように1度口を閉じると息を吐いて真剣な目で私を見る


イ｢ここはゲームの世界じゃないのよ｣


『....』


何も言葉が出せず固まる


イ｢言ったでしょ。すでにあなたは転生してるの。これは二度とやり直しが効かない1度きりの人生だと思いなさい

軽い気持ちで、ゲーム感覚で生きて良い訳じゃない

あのバカになんて言われて来たかは知らないけど、もし魂の伴侶も見つけられない、メリーバッドエンドであなたが死ぬ

そんなことになったらこの世界の魂たちは全部消滅させられるかもしれないのよ｣


『え』


イ｢危険な魂や、伴侶にもなれない不要な魂を残すはずないでしょ。ほんとにこの世界が好きでこの世界の魂を救いたいなら

あなたの魂を残して生きたいなら

まずは真面目にこの世界で生きることね｣



そうか。あの神はちゃらんぽらんな話し方をしていたけど、そもそも余分な魂なら最初から消してしまえば良い


けれどそれをせず、こうしてわざわざ世界を作ってまで別の世界から魂を呼んでいるのは


私の魂を助けるのと共に、イタズラに生まれた魂ごと全て助けようとしているんだ


それと同時に、世界に危険がない魂か


次へ送り出しても問題の無い魂か判別もしている


よく出来たシステムだ


『あはは....』


私は自嘲気味に笑うと顔を上げた


『ありがとうイロハ。私ちゃんと魂の伴侶を探すし、私のせいで誰かの魂が消されるなんてことさせない』


イ｢わかってくれたのなら何より。私はとりあえず2年4組にいるから。これからの人生もあなたのそばに居るし、困ったら頼りなさい｣


『イロハ〜〜〜ツンデレなの〜〜！？可愛いね！！』


イ｢ちっがうわよ！！！仕事！！！！｣


顔を真っ赤にし否定するイロハにかわいい女の子大好きな私はときめいてしまう

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