逆ハーは別に狙ってない！【東リベ】

マイキーにお願い.4 ページ22

オタク心を落ち着かせながら見ていると、三ツ谷が校庭を眺める私に気づいたようで、3人で何か話した後にこちらに向かってきた


三｢よぉ。お前がマイキーの言ってた子？｣


マ｢うん。思ったより早かったね｣


龍｢ちっせ｣


3人がそれぞれ声をかけてくる


みんなデカイな


男の子たちの成長って怖い


『は、初めまして！』


存在だけで威圧感たっぷりの推し達を前に何とかその言葉を口にする


三｢俺三ツ谷隆！よろしく｣


ナチュラルに頭ぽんぽんをしてくる三ツ谷


え、なにこのリアコ製造機


私三ツ谷親衛隊に殺されない？大丈夫？


龍｢俺は龍宮寺堅な。ドラケンって呼べよ｣


間延びした声でそう言った後に二カッという効果音が似合いそうな笑顔をするドラケン


『ケンチン....？』


龍｢おい！マイキー！お前何吹き込んだ！｣


私がマイキーの真似をして呼ぶとすかさずマイキーにキレるドラケン


私は口に手を当てくすくす笑っているとドラケンの大きい手が頭に乗るのがわかった


そのまま髪をぐしゃぐしゃにするように撫でられ


龍｢ドラケンな！次その呼び方したらマイキーにお仕置だからな｣


マ｢なんでおれ〜｣


2人のそんなやり取りが可愛いらしく、更に笑ってしまう


三｢お前の名前は？｣


龍｢マイキーに聞いても知らねぇとか言うからよ｣


マイキーにすら自己紹介したこと無かったな....


いつも推しを前にすると忘れちゃうんだよね


『相田Aです！』


龍｢Aな！よろしく｣


三｢よろしくなA｣


マ｢じゃあAね｣


そうして少し談笑した所で武蔵野神社に向かうことに


Aは三ツ谷の後ろに乗せてもらうことになった


三｢バイクに乗ったことは？｣


『ない....』


三｢そっか、じゃあ危ねぇからぜってぇ俺の腰から手、離すなよ｣


『うん！！』


前世でもバイクには乗ったことは無いし少し緊張気味に三ツ谷の腰に手を回す


三｢ちっせぇ腕｣


小さくクックッと喉を鳴らすように笑う三ツ谷


龍｢今日はゆっくり走るか｣


三｢そうだな｣


私に気を使って2人がそう話してる後ろでマイキーと目が合う


マ｢三ツ矢は安全運転得意だから安心して良いよ｣


Aの緊張を見透かしたようにマイキーが優しく笑って言う


『うん！』


私も少しばかりか緊張も解け、更に三ツ谷に回す腕の力を強くする


マ｢れっつごー｣


その声を合図にバイクが発進する


初めて乗るバイクにAの心臓はずっと鳴り止まなかった

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