少しの距離 2

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嫉妬は醜いだろうか？




俺はただ後からのこのこやってきた後輩……大倉に、他の奴にしょうちゃんを取られるのが嫌なだけだ。




「もう…昔から変わらんな、亮は」






そう、昔からしょうちゃんの周りにたかるハエどもは追い払ってきたもんで、



しょうちゃんにとって俺は一番大事な友達だった。
俺にとっても、しょうちゃんが一番や。


でも、





「変わったよ。」





俺は変わった。

あの時とは違う。



「俺は、変わった。」



しょうちゃんのこと、好きだって気付いた。



しょうちゃんが他の人と仲良くしてる時、少しムッとしたりしてた。それを嫉妬だということにも気づけた。




独占したい。

他の奴らに触れられたくない。



そんな気持ち、しょうちゃんにわかる？


「亮はいつまでたっても俺から卒業せーへんなぁ笑」




それが笑い事ではないのだ。

俺はしょうちゃんの虜で、
でも好きなんて言ったら 友達 っていう関係が崩れてしまうから。

しょうちゃんの1番に、そばにいられないから。



「……俺、卒業する気あらへんよ。」




「こまったなぁ、笑」





それが何十年も続いたらもっと困ると思うで。




「…しょうちゃんがどうしても大倉と遊びたいって言うなら好きにしてや。」



……そばにいたら、しょうちゃんに思いの丈を述べてしまいそうだから。


俺は少ししょうちゃんから離れなくちゃならない。




「俺だって他に遊ぶ人ぐらいおるし。。」




しょうちゃんが少し切なそうな顔をしていた。

……ように見えた。
多分、困っているのだ。
俺がこんなに子供だから。



「…じゃ。」






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