愛しとるよ。 ページ2
｢…よし。｣
頬の涙を拭って、
一息はいて、
Aの病室にはいる。
｢Aおまたせ〜。ごめんな一人にして｣
｢ええよ全然、いつも一人だしね笑｣
｢そんなん言わんで。俺がおるやろ？｣
｢そうだね。笑
ごめんごめん！
てかな？ちょっと聞いてや！
あのな、今日な、濱ちゃん先生がな？……｣
こうやって、俺のこと不安にさせないように、
いっつも笑って、元気にしてくれる。
ほんま、Aの話はおもろいねんで？笑
しゃべるのもしんどいやろうに、俺のために、
一生懸命今日あった出来事を話してくれる。
たぶん俺は、Aのそんなとこが好きなんやろな。
優しくて面白くて、気遣いのできる優しい彼女。
俺にはもったいないくらいの彼女。
なんで、彼女なんだろう。
一生懸命身ぶり手ぶりで話をしてくれるこんな良い子が、なんでやろな。
なんで俺やなかったんやろ。
｢ほんでな、？もーめっちゃおもろかった笑笑｣
｢笑笑
濱ちゃん先生おもろいな笑｣
｢でしょ？！
担当医が濱ちゃん先生で良かったわ笑｣
ほんまに楽しい。Aといると。
そんなとき、ふと考える。
俺は、今までAに何をして来た？
花束をあげた、ピアスをあげた、料理を作った、
ハグをした、キスをした、それ以上のこともした。
それで、Aは笑ってくれた。
俺が大きなプロジェクト任されたときも、自分のことのように喜んでくれた。
俺もAが笑うとうれしい。
自分のことのようにうれしい。
Aは、俺とおんなじ気持ちやったんよね？
きっと、同じ気持ちやったと思う。
でも今は、、、
おんなじ気持ちなんやろうか。
そうやって迷う自分がいるから、だから、
もう、新しい自分になろう。
今日俺は、君に好きだと伝えよう。
世界で一番愛してるとも伝えよう。
離れたくない、失いたくない。
俺の気持ち、全部全部伝えよう。
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作者名：しげぴのえくぼ | 作成日時：2018年9月22日 15時
