肆肆 「友と鬼」 ページ45
ちゃんと笑えているかは分からないけれど笑って『ありがとう』と善逸に言った。
眉を下げて「.....どういたしまして」そうやって深く聞かない彼はとても良い人だ。
ゆっくりと視線を上げて、鬼と目を合わせる。
目に殺意は無い.....
『.........炭治郎、僕は鬼を連れている事に反対だ』
「A....」
『危害は無いとしても、それは今までの事であってこれからは分からない』
冨岡様から聞いた事がある。この子は人を喰らったりしない。そう言って死んでしまった人が居ると。
だからどんなに心が痛くなったとしても、誰かの大切な人だった鬼を斬るんだ。どんなに憎まれて、どんなに罵倒されても。
それが友の命より大切なものだったとしても。
炭治郎は怒る訳ではなく、微笑んだ。
「すまない。そう言わせてしまって」
『ッ.......』
「ずっと不安そうな匂いと辛そうな匂いがしてる。Aは鬼殺隊として何も間違った事は言ってないと思う。これは俺の願いなんだ。だからもし、禰豆子が人を襲ったら責任を取って切腹するよ」
そうやって目を細めて笑う姿に"あの人"が重なる。
我慢をして無理に笑う事がどれだけ辛いか身を持って知ってる。
あぁ_____駄目だな。
結局、私は友人に甘いんだ。
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夜狐灯 - 空嘘@眠い。さん» ありがとうございます!めちゃくちゃ頑張ります! (2020年3月4日 23時) (レス) id: 4e4250c0e5 (このIDを非表示/違反報告)
空嘘@眠い。(プロフ) - 面白い!これからも頑張ってください! (2020年2月28日 19時) (レス) id: 973ad159ae (このIDを非表示/違反報告)
夜狐灯 - るるさん» ありがとうございます!頑張ります。 (2019年12月7日 15時) (レス) id: dcf37bcbea (このIDを非表示/違反報告)
るる - 頑張って (2019年12月6日 21時) (レス) id: 1693111f55 (このIDを非表示/違反報告)
夜狐灯 - ありがとうございます!頑張ります! (2019年11月3日 15時) (レス) id: dcf37bcbea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜狐灯 | 作成日時:2019年8月26日 2時