壱 「元気な女の子」 ページ1
私は鬼殺隊のとても偉いお館様の長女として生まれた。
父上と母上には似つかない銀色の髪。藤色の目。
後に生まれた妹弟はちゃんと血を受け継いでいた。
それに、すぐ環境に馴染み笑みをずっと絶やさず生活出来る。
でも、私には出来ない。
愛しているのに、
家族だというのにたまに一緒にいて息苦しいと思うこともある。
堅苦しいのが苦手だというのに気付くのは早かった。
お館様、もとい父上に一度言ったことがある。
『私には望まれたことすら出来ません。不出来の子供です』
父上はそれを肯定することはなく、微笑んでおっしゃった。
「私が望むのはAの幸せだよ。無理に合わせる必要はない。そうだ、鬼殺隊になったらどうかな?そこなら息苦しく思うこともない、のびのびと息を吸えるよ」
『で、ですが私は長女でお館様のお役に立たなければ...』
「鬼殺隊自体が私にとってとても助かる存在だ。だから気にせず好きな様に日々を過ごして。Aは元気な身体で生まれたんだから」
初めて感じた親という優しさに私は涙を流した。
それから数年、死に物狂いで修行をし、
今日の最終選別会場へと足を踏み入れた。
1872人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夜狐灯 - 空嘘@眠い。さん» ありがとうございます!めちゃくちゃ頑張ります! (2020年3月4日 23時) (レス) id: 4e4250c0e5 (このIDを非表示/違反報告)
空嘘@眠い。(プロフ) - 面白い!これからも頑張ってください! (2020年2月28日 19時) (レス) id: 973ad159ae (このIDを非表示/違反報告)
夜狐灯 - るるさん» ありがとうございます!頑張ります。 (2019年12月7日 15時) (レス) id: dcf37bcbea (このIDを非表示/違反報告)
るる - 頑張って (2019年12月6日 21時) (レス) id: 1693111f55 (このIDを非表示/違反報告)
夜狐灯 - ありがとうございます!頑張ります! (2019年11月3日 15時) (レス) id: dcf37bcbea (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:夜狐灯 | 作成日時:2019年8月26日 2時