肆捌 「何の為に」 ページ49
すがる彼の顔が浮かぶ。
助けられなかった。
『.....』
「A...?」
『(助けてと、手を伸ばされたのに)』
その手を掴めなかった。
尊い命を救えなかった。
お館様の悲しみを増やしてしまったッ...
私は炭治郎に説教出来るほど人を助けた?鬼を斬った?人の涙を拭いきれてない私が何の為に、産屋敷家で身体が強く生まれたんだ。
『(みんなをッ!笑顔にする為だろうッ!!!)』
くそっ、くそっ!!!
握りしめていた手を優しく包まれた。
『...た、んじろ.....』
「大丈夫だ。Aの助けようとする気持ちは絶対にあの人に届いたから」
「だから手を緩めてくれ」と私の目を見て優しく笑う。
炭治郎の笑みは安心する。
強く握りしめていた手が緩くなったのが自分でも分かった。
『...ありが_______』
「おい子分!!」
『え、あ、僕?』
「俺様の後に続け!!それならもう誰も空に飛ばねぇからな!!」
『____!うん。頼りにしてるよ、親分』
伊之助の肩を叩いた。
頼りにしてるのが嬉しかったのか、親分呼びが嬉しかったのか山の方へと走っていった。
本当に伊之助は頼りになるなぁ。
そんな事をしみじみと思いながら親分の後についていった。
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善逸を置いてきぼりにしたと気づいた頃には、私も迷子だった(ただのアホ)
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夜狐灯 - 空嘘@眠い。さん» ありがとうございます!めちゃくちゃ頑張ります! (2020年3月4日 23時) (レス) id: 4e4250c0e5 (このIDを非表示/違反報告)
空嘘@眠い。(プロフ) - 面白い!これからも頑張ってください! (2020年2月28日 19時) (レス) id: 973ad159ae (このIDを非表示/違反報告)
夜狐灯 - るるさん» ありがとうございます!頑張ります。 (2019年12月7日 15時) (レス) id: dcf37bcbea (このIDを非表示/違反報告)
るる - 頑張って (2019年12月6日 21時) (レス) id: 1693111f55 (このIDを非表示/違反報告)
夜狐灯 - ありがとうございます!頑張ります! (2019年11月3日 15時) (レス) id: dcf37bcbea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜狐灯 | 作成日時:2019年8月26日 2時