お館様のお子様はのびのびと生きたい。【鬼滅の刃】

卅漆　「掴まれたら振り払う事が出来るのはきっと凄い精神を持ってる人」 ページ37

花丸に着いて行きながら走る。花丸、速さ落として()





『(それにしても)』





ちょっと不自然だったかなぁ。顔も見ずに別れて来たよ。
別れ際に「怒ってる！？ねぇ怒ってるの！？ごめんねぇええええええええええええ！！！」と謎の謝罪を善逸から貰ってしまう程、怒ってる様に見えたんだろう(他人事)

気を付けないとと反省をして、数分後。
夜になり任務場所には既に隊員が居た。
黒い髪を一つに纏めて結っていて、半々羽織を着ている水柱様_____





『(まずい！！！)』





鬼は塵となって消えかかっている。彼、冨岡様が斬ったんだろう。
いや今そんな事思ってる場合じゃない。
出来るだけ柱様の接触を避けたい私にとっては今の状態は非常にまずい。
ここで「(えっ、あの人A様じゃね？)」と疑われたら終わる(そんな風に言わない)

よし。ここは逃げよう。鬼は冨岡様が斬ったからもう居ない筈。





「A！！！急遽、那田蜘蛛山ヘト向カエーッ！！失敗ハスルナ！俺ノ出世ノ為二！！」


『空気を読んでよ花丸ーッ！！！』





後ろ上に居る空気を読めない酷い鴉()に叫んだ。
もうこのまま前を向かずに行こう。大きい声で名前呼ばれた挙げ句、行き先も知られたけれど気にせずに(気にしろ)





「....」


『....』





.......腕を掴まれてしまった。

卅捌　「懐かしの」→←卅陸　「嘘の笑顔はする側も少なからず辛い」

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