小栗の過去 ページ16
｢言ったよな？真央に能力を使わせるなと・・｣
声を震わせて小栗は一歩前へ踏み出した。
「なぜ真央ちゃんの能力で、そこまでムキになるんだ？
理由があるでしょ？」
和也が鋭い目線で小栗を見た。
「ふっ・・今となっては・・遅い」
くるりと踵を返すとピタリと止まった。
天井を仰いだ小栗は、ポツリポツリと話し始めた。
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地球防衛軍の設立前、遡ること、２年前。
防衛軍の前身、『地球特別指令軍・本部』を立ち上げて
訓練も兼ねた研修へやってきた小栗。
ここは東南アジア最東端の小島で大規模な実践に近い訓練所を設けていた。
その訓練第一部隊で、小栗はのちの親友となる成宮寛貴と出会う。
妹の真央を連れて。
この訓練に真央を同行させることに、小栗は賛同しなかった。
訓練といっても実践に近い、攻撃やそれに伴う爆撃物も使用する
極めて危険であった為だった。
真央の治癒能力はここでは欠かせない手段にも成りえると成宮から
の説得と真央自身の希望でもあった。
兄・寛貴しか身よりもなく彼女自身が心細いのが本音だったのだろう。
成宮は、正義感の強い、文字通り熱血漢で強いリーダーシップも発揮していた。
たまに、一人で突っ走るところもあり、それが唯一の小栗の心配ゴトだった。
いつも通りに訓練が進み、深夜、交代で仮眠をとることになった。
火が絶えぬよう薪をくべながら、銃を片手に回りに気を配っていた小栗。
成宮は、しばしの休憩で寝息を立てていた。
傍に寄りそい成宮の肩に頭をつけて真央も眠っていた。
突然、巨大な爆音が遠くで地鳴りのように響いた。
「・・・なんだ？誤爆か？」
小栗は不審に思い、立ち上がって茂みの外へと歩を進めた。
たまに爆破物になにかで引火して爆発を起こすこともあった。
それの規模を上回るものだったことに不信感を抱いた。
小栗の後から、成宮が声を掛ける。
「今のは、なんだ？」
「分からない、、行ってみよう」
成宮の言葉に首を傾げながら、顎をしゃくって前進を促した。
「真央はここにいろ！」
後ろに着く真央に成宮は言い放った。
「いえ、私も行きます！だって2人になにかあったら」
「駄目だ、訓練とはいえ、巻き添えを喰らわないとも限らない」
しゅんと小さくなる真央を可哀想に思ったのか
小栗が口を挟む。
「俺も守るから、真央ちゃんを連れていこう、な？」
しぶしぶながら小栗に従った。
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コアラ(プロフ) - 翔華さん» 嬉しいよ！闇夜翔華さんのイメージ通りイケメンだよ！ (2018年3月31日 17時) (
レス) id: 4de2b22e0f (このIDを非表示/違反報告)
翔華(プロフ) - コアラさん» あら、本当？嬉しいな＾＾ 和やかな嵐さん大好きだからさ。コアラちゃんの方も楽しみにしてる！不謹慎だけど、闇夜ってちょっとイケメンなんじゃないかって勝手にイメージしてる笑 違ったらごめんね…＾＾； (2018年3月30日 11時) (レス) id: 37eca17cbd (このIDを非表示/違反報告)
コアラ(プロフ) - 翔華さん» ずっと戦ってたら体持たないもんね和やかな感じもまた好き！変わるのも楽しみw (2018年3月30日 1時) (レス) id: 4de2b22e0f (このIDを非表示/違反報告)
翔華(プロフ) - コアラさん» ありがとう！しばらくは戦闘は休止で和やかにすごすと思うよ。戦士たちの休息かな？でも気紛れでまた変わるかも（笑） (2018年3月29日 15時) (レス) id: 37eca17cbd (このIDを非表示/違反報告)
コアラ(プロフ) - 更新ありがとう！めっちゃドキドキしてきた！ (2018年3月29日 0時) (レス) id: 4de2b22e0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翔華
| 作成日時：2015年1月10日 1時
