８８ …Ａside ページ42
翔ちゃんはおぉちゃんと一緒に
警察署へ向かった。
被害届の時にもきっと色々聞かれるんだ。
ショックを受けた人に…。
必要な事だと分かってるけど。
「そこだけは嫌なんだよなぁ…」
思わず独り言が出た。
「は？何急に」
俺の少し前を歩くニノが一層猫背に
したまま俺に向いて立ち止まった。
「あ、いやさ。俺交番勤務から
捜査員になろうとも考えたんだけどさ。
どうも苦手でさ」
「だから、何が？」
「被害者に色々聞くのがさ」
「じゃあ、向いてないんじゃない？
そんなの日常茶飯事なんだろ、警察って」
「まぁね…」
俺だって分かってるつもりなんだけどさ。
でも誰かの力になりたいじゃん。
俺は昔からヒーローに憧れてて。
一番身近におまわりさんがいたし、
俺が小さかった時に、ドロボーを捕まえる
ところに出くわしてさ。
それも被害者が俺のとなりのキヌばあちゃんちで。
親族でもないのに俺の子守をしてくれてて。
『助かりました、有難うございました！』
『いえいえ、本当に良かったです』
そういって泣くばあちゃんは、１０万がはいった
風呂敷に包まれたものを握りしめて、曲がった腰を更に
折って頭さげてた。
爽やかな笑顔のおまわりさんは、強くて優しかった。
そんな人になりたくて、いざなってはみたけど。
「アンタがそんな顔したって仕方ないでしょう？」
「そうなんだけどさ…。力になれないなぁって。
いざという時はおまわりさんも無力なんだなって」
俺がそういうと、ふぅっと息を吐いてニノは俺に
歩み寄ってきた。
また怒られるかなぁと思ってちょっと、目を瞑っちゃった。
「何してんの？殴らねぇわ！」
ニノはそういうとまたクフフと笑って口元を押さえる。
「今まで、この大貫町の平和を守ってくれたのは
アンタたち、おまわりさんじゃないの？」
「ニノ…っ」
「翔さんを含めた、町の人に危害が加えられなかった
んだ。不幸中の幸いと思わないと」
「うん、そうだね」
「ふふふ、優しいよね？なんだかんだ言うけど」
俺がそういうと、ニノは「今ごろ気付いたの？」
って澄ました顔で言った。
「今言うことじゃなんだけどさ」
「じゃあ、黙って下さい」
「もうっ、言わせてよー」
「だから、何？」
腕を組んで苛立ちながら俺を見た。
「俺たちさ、やっぱり付き合おうよ、ね？」
「やだよ」
「えっ！？なんで？気が合うと思わない？」
フンと鼻を鳴らして口角をあげたニノに
してやられたって思った。
「そういうこと、先に言うんじゃないよ！」
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翔華(プロフ) - はるさん» はるさん、初めまして、こんにちは。コメント有難うございます！心が広い菩薩の様な智くんを書きたいかったのでそう言ってもらえて嬉しいです＾▽＾もう少しこのお話にお付き合い下さいね！幸せな2人が好きなので♪ (2018年3月29日 13時) (
レス) id: 37eca17cbd (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 翔華さん、こんにちは。更新ありがとうございます！なんて酷いことが！と思ったら智くんのなんて優しく大きいこと！離れた絵はくれてやる！って格好いいです！楽しみにしています。 (2018年3月28日 15時) (レス) id: 2e57ade7fe (このIDを非表示/違反報告)
翔華(プロフ) - satoshiikoさん» コメントありがとうございます！はい、前進あるのみ！ですね♪(*^^*)パワーいただきましたよ、ありがとうございます((o(^∇^)o))色々相談して縁のある会社に行ければなと考えてます！ (2018年2月7日 13時) (レス) id: 5a0dcd6872 (このIDを非表示/違反報告)
satoshiiko(プロフ) - こんはまんは！ 就活、頑張ってください！ きっと翔華さんにとってベストな道が開けるはず。♪前進あるのみ〜♪ (2018年2月6日 21時) (レス) id: 6dba7c15f5 (このIDを非表示/違反報告)
翔華(プロフ) - ショウさん、コメント有難うございます！はい、やっと２人の気持ちが動きました＾＾ やっぱり甘いのが書きたいのでやっとという感じですね。。。これからも和んでもらえるように頑張りますね。有難うございました！ (2017年12月27日 19時) (レス) id: 37eca17cbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翔華
| 作成日時：2017年11月6日 13時
