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ずっと水平線の奥に陽が沈むのを眺めていた。
すぐ隣には智くんのぬくもりがある。
俺の右手は彼の中にあって先ほどから得も言われぬ
幸福感が俺を包んでる。
時折、智くんの左手がキュっと握り返す。
俺は彼の顔を見ると、智くんと目が合って
垂れた目が更に下に降りててその黒目には
あの夕陽が溶け込んでいて俺もそこへ飛び込むように
顔が近づくとまたあの柔らかくて暖かいもので
思考が溶かされていくんだ。
「…んっ」
互いにゆっくりと離すといつのまにか真っ暗闇に
包まれていた。
「…あっ、星綺麗……」
「本当だ…」
俺の呟きに遅れて智くんが声を上げる。
まるで夕陽が引っ込むのを今か今かと待ちわびた星たちが
一斉に輝きだしたみたいでなんだか頬が緩む。
「何笑ってんの？」
「え？バレた？」
「星の明かりでも充分、見えんぞ！」
翔ちゃんの表情は逃さないって言ってくれる
智くんの頬に唇を付けた。
「翔ちゃん？///」
「貴方が油断するから、お返し！///」
クスクス笑ってると急に智くんの携帯が鳴りだした。
「げっ…、余韻に浸らせろや…」
ブツブツいいながら智くんが携帯の液晶を
みながら通話し始めた。
智くんは俺と話してる時と違って他の人への口調が
やや乱暴になるのがちょっとおかしくも少しの
優越感を覚えてしまう。
「ごめんな、かーちゃんがどこで油売ってんだって」
鼻の頭をポリポリとかきながら俺に詫びた。
「ううん、俺はここで智くんと会えたから。また明日、店で！」
「おう！翔ちゃんは帰らねぇの…？」
「いや、もう少しでここに居たいなぁって」
「そっか…、風邪ひくなよ、あ…、これ」
「カイロ、ありがとう」
智くんがブルゾンのポケットからカイロを出して
俺に渡してくれた。
まだ充分に暖かい。しっかり握りしめて智くんを見送った。
さっきまで吹いていた風は鳴りを潜め、海は凪いでいた。
そのお陰で寒さも僅かながら和らいでいて
智くんからのカイロのぬくもりも手伝って、
俺は暖かい気持ちで佇んでいた。
その夜は穏やかに就寝を迎えたんだ。
翌朝、開店準備をしていると電話が鳴った。
すぐ近くでテーブルを拭いていた俺がそれを取った。
「もしもし、カフェ・山風です」
返答は英語だった。即座に俺は頭を切り替える。
「はい、店主は私、櫻井です。えぇ、大野はここに
おりますが…」
俺の言語が急に英語になったこともあって厨房から
松潤が出てきた。
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翔華(プロフ) - はるさん» はるさん、初めまして、こんにちは。コメント有難うございます！心が広い菩薩の様な智くんを書きたいかったのでそう言ってもらえて嬉しいです＾▽＾もう少しこのお話にお付き合い下さいね！幸せな2人が好きなので♪ (2018年3月29日 13時) (
レス) id: 37eca17cbd (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 翔華さん、こんにちは。更新ありがとうございます！なんて酷いことが！と思ったら智くんのなんて優しく大きいこと！離れた絵はくれてやる！って格好いいです！楽しみにしています。 (2018年3月28日 15時) (レス) id: 2e57ade7fe (このIDを非表示/違反報告)
翔華(プロフ) - satoshiikoさん» コメントありがとうございます！はい、前進あるのみ！ですね♪(*^^*)パワーいただきましたよ、ありがとうございます((o(^∇^)o))色々相談して縁のある会社に行ければなと考えてます！ (2018年2月7日 13時) (レス) id: 5a0dcd6872 (このIDを非表示/違反報告)
satoshiiko(プロフ) - こんはまんは！ 就活、頑張ってください！ きっと翔華さんにとってベストな道が開けるはず。♪前進あるのみ〜♪ (2018年2月6日 21時) (レス) id: 6dba7c15f5 (このIDを非表示/違反報告)
翔華(プロフ) - ショウさん、コメント有難うございます！はい、やっと２人の気持ちが動きました＾＾ やっぱり甘いのが書きたいのでやっとという感じですね。。。これからも和んでもらえるように頑張りますね。有難うございました！ (2017年12月27日 19時) (レス) id: 37eca17cbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翔華
| 作成日時：2017年11月6日 13時
