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俺の周りが忙しなくなってきた。
工事が気になって時々、見に行ったりして。
「あー、形になってきてる！」
軽い興奮を覚えながら俺がずっと
見上げていると、工事関係者の人が
俺の方へと向いた。
「あんちゃん、毎日よくくんなー」
そういって作業着のお兄さんが
笑顔になって首にかけるタオルで
額の汗を拭った。
お兄さんといってもきっと、そんなに
離れてないはず。
「アンタ、大学生？」
「え？俺ですか？いや、元社会人です」
「まだネクタイもできないのかと思った…」
「ネクタイはもうなれたもんですよ…」
はっはっはと大きな笑い声をあげて
いかつい腕から伸びる手で俺の肩を
ポンポンと叩いた。
「あの、良かったらこれ」
「えー、悪いねぇ、サンキュ！」
他の方にも配って回った。
そういって俺から缶コーヒーを受け取って
すぐに口に含んだ。
豪快に笑ったお兄さんは、松岡さんと言って
この町の建設業の社員で、もう１０年になるそうだ。
少しだけお互いの身の上話をした後、
仕事の邪魔をしてもいけないと思い、
その場を後にした。
海の景色も少し荒々しくしぶきを
立てたりして、これからやってくる
冬に立ち向かう、どこかサムライの様な
勇ましさを感じた。
一方で山は冬支度を粛々を行ってるようで
その対照的な自然の営みの差にも驚かされる。
それからあっという間に時間が過ぎて
いった。
秋を満喫することなく、すぐに冬がやってきた。
量が少ないけど、粉雪がふってすっかり
山の木々は雪衣を纏っているが葉がない為
僅かに恥ずかしそうに佇んでいる様だった。
それらを見る智くんは嬉しそうに
鉛筆を走らせていた。
カフェに展示すると決めてから
一心不乱にスケッチブックに
作品を書きためていく。
鉛筆のみのラフなものや、水彩、
俺には分からないものでも色つけ
したりしていた。
その頃からかな？
智くんは、絵を描く時
必ず俺を連れ出してくれるんだ。
そして、絵を描き終わった後に
するしぐさ。。
「じゃ、帰ろうっか？」
「う、うん////」
ふわりと頭を撫でる。
その時のやわらかい笑顔。
そんなしぐさにぼっとしてる
自分が居る。
俺、どんな顔してんだろう…？
すっごく間抜けな顔してんじゃねーか？///
まわりには風よけの木々が
あるけどそれなりに寒い場所。
それでも俺の回りには薄い暖かい
膜で覆われたようになるんだ。
きっと、さっき２人で飲んだ
コーンポタージュのせいだけじゃない。
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翔華(プロフ) - はるさん» はるさん、初めまして、こんにちは。コメント有難うございます！心が広い菩薩の様な智くんを書きたいかったのでそう言ってもらえて嬉しいです＾▽＾もう少しこのお話にお付き合い下さいね！幸せな2人が好きなので♪ (2018年3月29日 13時) (
レス) id: 37eca17cbd (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 翔華さん、こんにちは。更新ありがとうございます！なんて酷いことが！と思ったら智くんのなんて優しく大きいこと！離れた絵はくれてやる！って格好いいです！楽しみにしています。 (2018年3月28日 15時) (レス) id: 2e57ade7fe (このIDを非表示/違反報告)
翔華(プロフ) - satoshiikoさん» コメントありがとうございます！はい、前進あるのみ！ですね♪(*^^*)パワーいただきましたよ、ありがとうございます((o(^∇^)o))色々相談して縁のある会社に行ければなと考えてます！ (2018年2月7日 13時) (レス) id: 5a0dcd6872 (このIDを非表示/違反報告)
satoshiiko(プロフ) - こんはまんは！ 就活、頑張ってください！ きっと翔華さんにとってベストな道が開けるはず。♪前進あるのみ〜♪ (2018年2月6日 21時) (レス) id: 6dba7c15f5 (このIDを非表示/違反報告)
翔華(プロフ) - ショウさん、コメント有難うございます！はい、やっと２人の気持ちが動きました＾＾ やっぱり甘いのが書きたいのでやっとという感じですね。。。これからも和んでもらえるように頑張りますね。有難うございました！ (2017年12月27日 19時) (レス) id: 37eca17cbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翔華
| 作成日時：2017年11月6日 13時
