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*マックside




「遊びすぎだぞ!とっとと敵を殺せ!!」



嫌な静けさの中、唯一、神経質そうな当主の金切り声が響いた。
少し下がった銃口を、もう一度俺の額まで上げる。



「…わかりました。遊びは終わり…」



何年ぶりかに聞いたその声。
大人になって低なったけど、やっぱりAで。


引き金に指がかかる。
誰も動けんまんま、その指が引き金を引く瞬間、



グッと一気に銃口を更に上げて、

俺の後ろ、未だ2階に居った新当主を撃ち抜いた。




「これで、終わり。」




Aは、もう一度噛み締めるように、
痛みに呻く当主に吐き捨てるように呟いた。




そっから流れ込むように、別の部屋から入ってきた傭兵に新当主は捉えられ、
Aは恐らくその部隊の代表であろう男と、何か真剣に話してた。



この数分の出来事の、怒涛の展開に全く頭がついてこえへん。




「…A……A!!」


「何やってんねん!俺らの事わからんの!?」


「めっちゃ…ほんまにめっちゃ探したんやで…」



ガムとエースとトッポが痛切な声を上げたのに、
Aは無表情のまま俺らを一瞥して、また視線を逸らした。




「…ご苦労だった。」



車椅子に押されて登場した老人。老人や言うてもこの雰囲気はただもんやない。
ああ、きっとこの人が病気で臥せってる言うてたほんまの当主か。
そうわかる風格。



ダダダダ…


ガチャ!



当主と一緒に入ってきた武装集団に銃を向けられ、包囲される。
おいおいおい…俺ら雇ったんはこの人らちゃうんかい…



「君らが騒ぎを起こしてくれたお陰で、馬鹿どもを一掃する事ができた。」


「…そら何よりですわ。せやけどこの状況はどういう事です?」



両手を上げながらジャッキーが質問をした。
Aがおる手前、他のメンバーも同じように両手を上げた。



「それなんだがね、君らが望む報酬…そこのAだろう?」


「「「!!!」」」


「君らの仕事は成功、故に報酬は約束通り支払おう。」



カシャン…



Aの足元に投げ落とされた一丁の拳銃。



「弾丸は一発。
同じ“こどもの家”で家族のように育った人間…
この中からAが1人殺せば、残りは全員生きて帰してやろう。」



この業界を抜ける洗礼だ、当たり前のように当主はそう言った。

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おこめ(プロフ) - 名無し39097号さん» コメントありがとう御座います。先日の大阪の地震と仕事の多忙さWパンチで中々書けなく、申し訳なく思ってます…。ゆっくりですが更新していきますので、気長にお待ち頂けると嬉しいです! (2018年6月25日 21時) (レス) id: 9bbb71cfd8 (このIDを非表示/違反報告)
名無し39097号(プロフ) - 更新楽しみしてます。 (2018年6月25日 8時) (レス) id: 57b555248c (このIDを非表示/違反報告)
おこめ(プロフ) - まぶたさん» まぶたさん、コメントありがとう御座います!一応いくつか書きたいお話はあるので、まとまりそうならまた書かせて頂きますね!^^ (2017年9月27日 22時) (レス) id: 9bbb71cfd8 (このIDを非表示/違反報告)
まぶた(プロフ) - 更新楽しみにしてます\(^^)/頑張ってください! (2017年9月26日 23時) (レス) id: 2f670dd364 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おこめ | 作成日時:2017年4月30日 22時

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