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*ジャッキーside
あの温厚な章大がAと大喧嘩…つっても章大が一方的にキレただけやけど。
まあ、その翌朝。
朝飯食べる為に集まった大部屋にAの姿はなかった。
Aと同室の奴が、こないだ出てってから寝坊率高なっとるしな。
飯食いそびれでも可哀想やし、部屋まで起こしに行くか。
俺の背中には明らかに元気のない章大も一緒や。
…内心はよ仲直りしたあてしゃあないんやろ。
途中、すばるも寝起きでフラフラしとったから捕まえて、
Aと一緒に飯食わすかって事で一緒に連れて行く。
“……せやから！どういう事…て…やって…！”
“亮君！やめなさい！！”
Aの部屋が近づくと、聞こえてきた只ならぬ大声と物音。
最初に聞こえたのは途切れ途切れやったけど、裕の声。
その後聞こえてきた施設のおばちゃんの悲鳴に近い大声と亮の名前に
俺らは一斉に駆け出した。
そこには、そない大きないAの部屋には多すぎる人。
珍しく声荒げて、おばちゃんに詰め寄ってる裕。
まるで獣みたいに暴れる亮。
いつもやったらそんな亮を止めるはずやのに、
部屋の真ん中で呆然と立ち尽くしてる隆平の姿やった。
元々大して物のない部屋やったけど、
最低限の物すら明らかになくなってる部屋と
さっきのこいつ等の言葉を考えれば、状況は安易に想像つく。
隣から歯軋りをする、すばるの顔が視界に入った。
俺らより少し遅れて来た忠義は、戸惑いながらも事態を把握して、
台所からもらってきたんであろう、おにぎりが床に落ちた。
「……っどないしょ…僕のせいや…僕が怒らせたから…」
「ちゃんと…見とけって言われてたのに……」って
うわ言のように呟いて、章大は小さく震えながら涙を流す。
集まってきた大人に亮が取り押さえられて、
俺らも強制的に解散させられる。
俺は現実味がなさすぎて、少し離れて皆を見てた。
涙さえ出えへん自分の非情さにショックを受けてたら、
背中に軽い衝撃と、聞こえた静かな声。
さっきまで荒ぶってたんに、今は怖いくらい落ち着いてて
きっとコイツの頭は今高速で回転してて、
色んな作戦が立てられてるんやろうって解る。
「…明日から死ぬ気でアイツ探すぞ。力、貸してくれ。」
「あと酷い顔しとるから明日までに直して来い」って
俺の顔も見ずにその場を去った裕。
それがスイッチになったように、
誰も居ない部屋で俺は声を殺して泣いた。
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おこめ(プロフ) - 名無し39097号さん» コメントありがとう御座います。先日の大阪の地震と仕事の多忙さWパンチで中々書けなく、申し訳なく思ってます…。ゆっくりですが更新していきますので、気長にお待ち頂けると嬉しいです！ (2018年6月25日 21時) (
レス) id: 9bbb71cfd8 (このIDを非表示/違反報告)
名無し39097号(プロフ) - 更新楽しみしてます。 (2018年6月25日 8時) (レス) id: 57b555248c (このIDを非表示/違反報告)
おこめ(プロフ) - まぶたさん» まぶたさん、コメントありがとう御座います！一応いくつか書きたいお話はあるので、まとまりそうならまた書かせて頂きますね！＾＾ (2017年9月27日 22時) (レス) id: 9bbb71cfd8 (このIDを非表示/違反報告)
まぶた(プロフ) - 更新楽しみにしてます＼(^^)／頑張ってください！ (2017年9月26日 23時) (レス) id: 2f670dd364 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おこめ | 作成日時：2017年4月30日 22時
