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「おら、ここが“ザ・エイト”…俺らの家や。」
『……“ザ・エイト”…』
*
あの後、皆に死ぬほど怒られて、
もう一緒に居れんなぁ…って思ったから『ほな…』って別れようとしたら
もっと怒られて…。
「俺らに見つけて欲しかったから、あの暗号使ったんちゃうんか！」って
章ちゃんに怒鳴られた。
「それに、お前はあの一件の“報酬”やから、もう俺らのもんや。」
って皆に言われて、
施設を出たあの日から、ウチは初めて泣いた。
あれよあれよという間に車に詰め込まれて、彼らの家に連れて来られた。
ドアをくぐると、薄暗い店内にはカウンターと、大量のアルコールが見えた。
“始末屋”以外の副業、それがこのバーらしい。
『……ウチ何したらええ？』
「なんや得意な事あるか？とりあえずそれやってくれたら…」
『得意な事……口封じとか…？』
「「「そっちやない！！」」」
まあそうは言うても真面目な話、
そっちの仕事も多少は手伝ってもらわなあかんようになるかもしれんけどな…って
裕君がため息をつく。
皆は本名ではなく、コードネームみたいなもんで呼び合ってるらしい。
しばらくは覚えるの大変やな…って呟いたら
「俺らしかおらん時やったらかまへん」ってお許しをもらった。
バサッ
いきなり顔面に押し付けられた黒い塊。
広げてみると、真新しいスーツのジャケットやった。
「それ、Aちゃんのやで。」
「ジャッキーの奴、ずっと用意してたんやで。きしょいよな？」
「ちゃんと使う時来たんやしええやんけ！」
隆平君と忠義君が優しく微笑んで、
すばる君がふんって鼻を鳴らして笑った。懐かしい癖。
着てみて！って言われて袖を通す。
最後に裕君が静かに近寄る。
「…今日からお前の名前は“アステル”や。」
って言いながらウチの胸ポケットに白のチーフを入れた。
周りを見ると皆も各々の色のチーフが入っている。
「「「おかえり、A。」」」
『…っ…ただいま…！』
「ほんっまどんだけ待たせんねん！！」って
亮ちゃんが抱きつきながら文句を言うてるけど、涙声なのは気づかない事にした。
……やってウチも泣きそうやから。
『なぁなぁ、アステルってどういう意味…？』
「今は教えたらん……」
ってちょっと恥ずかしそうに言うてたけど、
ギリシャ語で“星”を意味してて、
この仕事を始めた時に、皆が考えてくれてたのを知るのはもう少し先の話―…
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おこめ(プロフ) - 名無し39097号さん» コメントありがとう御座います。先日の大阪の地震と仕事の多忙さWパンチで中々書けなく、申し訳なく思ってます…。ゆっくりですが更新していきますので、気長にお待ち頂けると嬉しいです！ (2018年6月25日 21時) (
レス) id: 9bbb71cfd8 (このIDを非表示/違反報告)
名無し39097号(プロフ) - 更新楽しみしてます。 (2018年6月25日 8時) (レス) id: 57b555248c (このIDを非表示/違反報告)
おこめ(プロフ) - まぶたさん» まぶたさん、コメントありがとう御座います！一応いくつか書きたいお話はあるので、まとまりそうならまた書かせて頂きますね！＾＾ (2017年9月27日 22時) (レス) id: 9bbb71cfd8 (このIDを非表示/違反報告)
まぶた(プロフ) - 更新楽しみにしてます＼(^^)／頑張ってください！ (2017年9月26日 23時) (レス) id: 2f670dd364 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おこめ | 作成日時：2017年4月30日 22時
