なんでもない日 ページ1
*村上side
今日も今日とて、周りに見えない花を撒き散らかしながら
呑気に鼻歌を歌ってウロウロしとるA。
『ぴ、ぴ、ぴ〜〜♪ふんふん♪』
ケータリングを漁りながら意味なんてない…
なんやぴーぴー言うとるのを、
目ざとく反応したマルが、それに合わせて踊り出す。
すばるが生ぬるい顔で「カオスやて」って言うのを
内心同意しながら、マルの後頭部をしばいて止める。
『ぴぴぴ〜よぴよぴ〜♪』
「今日のAずっとぴぴぴ言うてるな…。」
「意味は全くわからんけどな。」
だらだらと楽屋のソファに寝転がりながら、大倉が笑う。
割と常識人と思われがちやけど、Aも大概変やからな…。
この面子の中でやってけるんやから、そらそやろ。
『ふふ〜ん♪よぴ〜♪
おおくらただよぴ〜〜♪』
「オレぇ！！？」
それ俺の名前やったん！？と、途端に騒ぎ出す大倉の勢いに、
完全無意識だったAは『え？！何が！？』と、逆にビビったところで
スタッフさんから呼び出しがかかった。
*
それから１本収録終わって。
今日は２本撮りやから、一旦休憩でまた楽屋に戻ってきたんやけど…
また、Aがぴーぴー言い出した。
もう今日は完全にこれに染まっとるな。
大倉は「俺の歌や」と、１周回って自慢げに鼻を鳴らす。
内容はともかく、自分の事を歌ってくれてるのは嬉しいらしい。
『ぴ〜ぴ〜♪』
「ぴ〜ぴ〜♪」
今度はヤスが無駄にハモり出した。
やめろ。
益々カオスになるやんけ。
Aメロらしきものが終わって、カオス曲もサビなのか盛り上がってきた。
ワクワクと期待に満ちた目で大倉がAを見る。
『ぴぴぴ〜♪じゃじゃーん！
ぴぴ〜！今日も可愛いぜ〜にしきどおりょんぴ〜！♪』
「ぶっ！！」
カップ焼きそばをかきこんでいた亮が盛大にむせる。
「ちょお！なんで！？それ俺のやったやん！！」と騒ぐ大倉。
羨ましそうに２人を見るマル。
「ゲッホ！鼻に入ったぁ！」
「ぴ、は俺やろ！？」
『ﾋｴｯ…今度は２人して何！？』
またビクッと肩を揺らして、２人から逃げようとするが囲い込まれてあっさり捕まる。
男前２人に追われるとか、ファンやったら羨ましい事この上ない状況なんちゃうか？
そんな事を考えてたら、隣から聞こえた「ぴ…」という小さな呟き。
自分の名前に付けれるか考えたんか、
ヨコが小声で呟いたのを、俺はもう生暖かい目で見つめるしかなかった。
何でもない、俺らの(おかしい)日常。
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おこめ(プロフ) - Mamecccchiさん» 通知が来ておらず、お返事遅れまして本当に申し訳ないです！嬉しいお言葉本当にありがとう御座います！私生活の変化で中々時間が取れず前ほど更新できなくて申し訳ないのですが、またぼちぼち更新できればと思っておりますので、気長にお待ち頂けると嬉しいです！ (2021年1月31日 20時) (
レス) id: 9bbb71cfd8 (このIDを非表示/違反報告)
Mamecccchi(プロフ) - ツクールにお世話になり始めて6年ほどですが、やっぱりおこめさんの作品が1番大好きです！！何度読み返してもいつも、楽しく拝見してます、、！もっと沢山の人におこめさんの作品を知らせたい、、！と思うばかりです、、！ (2020年10月15日 19時) (レス) id: 83726ffcb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おこめ | 作成日時：2020年2月15日 17時
