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*北条side
「もー！最悪やぁ！時間押してもうた…！」
距離があっても聞こえてくる騒がしい声。
早歩きで廊下を突き進み、こちらに気づいた彼が
ハッとまた顔色を変え、挨拶をしながら頭を抱えた。
「北条さんおるって事は…もうAちゃん来てるやん！！」
「Aさんどころか、丸山さん以外全員いらっしゃいますよ。」
ですよねー、と泣きそうになっている丸山さんの首根っこを掴み、
これでようやく仕上げです。と思わず溢れた呟きに、
丸山さんが「へ？」と反応するのを無視して楽屋の中に放り込んだ。
「ちょ、北条さ…ぐえっ！！」
丸山さんを放り込んだ後、私もようやく楽屋に入る。
そこにはラグビーのように丸山さんの腹部に抱きつき
タックルを喰らわしたAさんの姿。
『………。』
「え、あ、Aちゃん…？」
Aさんは呼びかけにも反応せず、
ぐりぐりと丸山さんのお腹に頭を擦り付けている。
「ぼ、僕走って来て今汗臭いからアカンって！嬉しいけど！」
「マル、無駄や。気の済むまで離れんぞ。」
焦って離れようとする丸山さんに、村上さんが声をかける。
辺りを見ればソファーや椅子に心なしぐったりと座り込むメンバーの皆さん。
そう、Aさんはさっきから楽屋にメンバーが来る度に
こうして１人ずつ襲いかかっている。無言で。
最初こそ
乾いたスポンジが急激に水を吸い取るように、
文字通り彼女は“充電”していた。
どこかで「可愛すぎん…？」なんて浮かれた小声が聞こえたが、
本能のままに動いている彼女には聞こえていない。
「A、先にマル着替えさせたれ。収録できんわ。」
『……。』
渋々といった感じで丸山さんから離れると、
声をかけた渋谷さんに凄まじい瞬発力で飛びついた。
またカエルが潰れたような声が聞こえる。
「ぐっ…こういう時のこいつの力の強さなんやねん…！」
『へへ…』
「褒めてへんぞ！俺ちぎれるぞ！！」
『スーハー…スーハー…』
「におうな！！」
誰やこんな育て方した奴！と叫ぶ渋谷さん自身に、
他のメンバーが生ぬるい視線を送ったのは言うまでもない。
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おこめ(プロフ) - Mamecccchiさん» 通知が来ておらず、お返事遅れまして本当に申し訳ないです！嬉しいお言葉本当にありがとう御座います！私生活の変化で中々時間が取れず前ほど更新できなくて申し訳ないのですが、またぼちぼち更新できればと思っておりますので、気長にお待ち頂けると嬉しいです！ (2021年1月31日 20時) (
レス) id: 9bbb71cfd8 (このIDを非表示/違反報告)
Mamecccchi(プロフ) - ツクールにお世話になり始めて6年ほどですが、やっぱりおこめさんの作品が1番大好きです！！何度読み返してもいつも、楽しく拝見してます、、！もっと沢山の人におこめさんの作品を知らせたい、、！と思うばかりです、、！ (2020年10月15日 19時) (レス) id: 83726ffcb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おこめ | 作成日時：2020年2月15日 17時
