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しばし静まり返る教室。
…なんだろう、この違和感。微妙な会話の噛み合わなさは。
「…お前まさかとは思うけど、俺が美久に惚れてるって思ってる？」
『ねぇ、まさか私が和希の事好きって思ってる？』
文面は違えど、ほぼ同時に同じような内容を質問する。
「「違うし！！」」
同時に理解して今度は全く同じ台詞で返す。
ちなみに体勢は同じまま。決して拘束を解いてはくれない。
『…もういいでしょ？いい加減離してよ。帰る。』
「…だめだ。今回で学習した、お前野放しにするとロクな事ねぇ。
ほんとバカだし、抜けてるし、色気より食い気だし
誰にでも優しくするから勘違いする奴出てくるし、バカだし。」
離せと言っているのにグッともう一度掴んでる腕に力を入れられた。
それにしてもこれまでの鬱憤を晴らしてるのだろうか、
随分な言われようである。ドＳ極まれり。
『バ、バカって２回言った…！』
「バカでも数は数えられる知性はあったか。」
『そんなバカと話したくないでしょ！もー！侑斗のバカ！大っ嫌い！！』
「俺は好きだ、バカ。」
いい加減気づけ、ほんと救いようのないバカだな。
って今まで見た中で一番のドＳ顔で見下された。
思考回路が完全に停止する。
驚きすぎて数秒侑斗を見つめてしまった。慌てて逸らす。
「後で後悔しないようにしてね」あの日和希に言った自分の言葉がリフレインする。
『わ、私は…！』
「お前も俺の事好きだろ？」
こ の 男 は …！
負けん気に火が着いて反射的に違う！って言いかける
「好き、だろ？１回くらい素直になれ。」
『〜〜っ』
「お前は俺にしか手に負えないんだから、早く俺のものになれよ。」
合わせるように下がる目線。
その目にはちゃんと光が入っていて、けどどこか不安そうに揺れていた。
そんな顔を見たら肩の力が抜けて、自然と涙が流れていた。
『…いや。』
「っ！おま…」
『侑斗が私のものになりなさいよ…それで手を打ってあげる。』
侑斗は一瞬目を見開いて、また視線を絡めてお互い笑い合う。
一度緩んだ腕を今度は優しく握り直して、近づく顔。
夕日に逆光で照らされ、影が重なる。
近すぎてお互いが見えてなかった
不器用な似た者同士は、こうしてようやく向かい合えた。
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おこめ(プロフ) - ちえさん» うわー！そう言って頂けるととっても嬉しいです！ホクロネタも受け入れて頂いたようでホッとしました…あのすばる君本当に嬉しそうに言ってて見てて幸せになりますよね。こちらこそ素敵なリクエストありがとう御座いました！＾＾ (2017年4月9日 14時) (
レス) id: 9bbb71cfd8 (このIDを非表示/違反報告)
ちえ(プロフ) - 嬉しかったです！！！ありがとうございました！！！ (2017年4月9日 13時) (レス) id: d2d1e34226 (このIDを非表示/違反報告)
ちえ(プロフ) - アダムとイヴのリクをした者です！とても！とっても最高でした！！！肉食横山くんにおもわずニヤニヤが止まりませんでした！大倉くんも可愛くて、、そして同じところにホクロ！わたしもクロニクルのときのすばるくんの兄弟なんだなったセリフ好きだったのですごい (2017年4月9日 13時) (レス) id: d2d1e34226 (このIDを非表示/違反報告)
おこめ(プロフ) - みるくさん» お返事遅くなりすみません！いえいえ読み返せば読み返す程「ドSになってるだろうか…」と不安になってしまって申し訳なく…！こちらこそ今後もよければよろしくお願いします＾＾ (2017年2月27日 22時) (レス) id: 9bbb71cfd8 (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - おこめさんリクかいてくれてありがとうございます！とても素敵なお話になってて嬉しいです！またよろしくお願いします！ (2017年2月25日 23時) (レス) id: a00193c802 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おこめ | 作成日時：2017年2月18日 3時
