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「…A、おーい」
『ん……、!卓ちゃん!』
名前を呼ばれて目覚めれば、
大好きな彼の顔で視界が埋まる。
「こんなところで寝とったら風邪引く」
『卓ちゃん、会いたかった、』
「どうしたと?そんな泣きそうな顔して」
泣くつもりなんてなかったのに
目から涙が溢れてくるから
卓ちゃんに抱きついてごまかした。
『あのね、寂しくなっちゃったの。卓ちゃんといられるだけで幸せなはずなのに、周りの人たちと比べちゃって。贅沢だよね』
「…寂しい思いさせてるのはわかってる、ごめん」
卓ちゃんの顔を見れば、普段はあまりしない
申し訳なさそうな顔をしていた。
『ううん、卓ちゃんが悪いんじゃないよ。私こそ自分勝手でごめんね』
「今度のオフはどこか連れて行くけん、行きたいとこ考といて?」
『いいの…?』
「Aと過ごせるのが1番嬉しいことやけん、どこでも一緒に行こう」
優しく笑う卓ちゃんを見て、
どんなに寂しくても
私にはこの人しかいないから
大切にしなきゃいけないな、と思う。
『…卓ちゃん、だいすき!』
「そんなの言われんでも知っとる、」
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寂しいきもちはあなたといれば一瞬で消えるの
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「でも一緒に外に出たらばれちゃうね笑」
『俺はよかよ?これから先ずっと一緒におるんやから』
「え、それって…!」
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作者名:みいたす | 作成日時:2018年5月21日 0時