One day in winter 2 (ページ5)

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指定された場所に向かえば蹲み込んだ状態のまま
泣いてる康二。

まあ、そりゃ泣きたくもなるよな。
もし俺が同じようなことしてたら、多分泣いてる。

「ほら、さっさと着替えよ？」

「…んっ…」

いつもの元気は何処へやら。
一言も発さずぐずぐずと泣き続ける。

えーと、汚れた服はビニール入れて。

着替えも必要って言われたから
コンビニでパンツ買って、
服は流石に売ってなかったし
俺のトレーニングジャージ持ってきたけど大丈夫かな？

「…てるにぃ、この服……」

「ん、俺のだけど…やだ？
時間かかるけど買ってこようか？」

今日の康二の服とはあんまり合わないかも。

「んーんっ……これ、ええの、？」

「いいに決まってんだろ、笑」

変なとこ遠慮しいなんだよなあ。
うるうると上目遣いでこちらを見上げるから、
思わず笑ってしまう。

ほんの少しダボついて見えるけど、
この身長差にしては意外とピッタリなんじゃない？

「…っし、じゃあ戻るか。昼飯まだでしょ？」

「…ん、」

めっちゃ凹んでる。
でもこんな時こそドラマ班なんじゃない？

楽屋で騒いでるであろう2人の顔を思い浮かべてみる。
きっと2人とも、元気にさせてくれるよ。

ぽんぽん、と頭を軽く撫でれば
にこ、と控えめだけどいつものような笑顔が戻る。

「…照兄、ありがとう」

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