24.本屋 ページ30
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〜沖田side〜
クーラーの効いたリビングのソファに寝転びながら、冷蔵庫に入っていたアイスを口に運ぶ。
大して、やることもなく暇している自分は、何をすれば良いのかも分からなくなる。
いつもだったたら、アイツにちょっとしたイタズラでも仕掛けて暇潰しでもするのだが、今は生憎、夏休みだ。
姉さんのお見舞いにでも行くか。
頭の中でふと、姉の顔が浮かぶ。
そう、断じて、自分の姉をアイツと同じ様な暇潰し道具にしたい訳ではない。
誰に向けての言い訳をしているのか自分でも分からないまま、くつろいでいたソファーからおりる。
俺と同様、嫌、それ以上に病室の姉は退屈しているだろう。
そんな考えと共に、何を持って行けば良いのか頭を働かせる。
色々と案を挙げたが、無難に本にでもしよう。と言う考えに落ち着き本屋へと向かう事にした。
熱しられたアスファルトを歩いていく。
セミの鳴き声は一向に止まない。
割りと小さめの古くからある本屋の自動ドアが開けば、クーラーの涼しい空気を感じた。
ズラズラと高い所にまで並べられた本。読書など一切しない自分は一体この中から何を選べば良いのかなんて分からなかったし、分かろうともしたくなかった。
アイツは推理小説つったっけ?
過去に言っていた根暗の言葉を思いだしながら、そのコーナーへと向かっていると、約3週間ぶりの根暗の姿が見えた。
相変わらずの長い前髪で、すぐに分かってしまう。
「んでィ……」
折角の夏休みも、一人本読んで過ごすたァ寂しいこった
「オイ、根暗」
声をかければ此方に視線を向けるソイツ
どうせだから、姉さんに持っていく本を選ばせれば、「これなんてどう?」と聞いてきた
「だから、俺に聞いてもわかんねーっつてんだろィ」
と、少々腹を立たせて言えば、相手も機嫌を損ねたようにブーブーと文句を言って来やがった
豚かオメーは、と言おうとしたが、これ以上言うと面倒臭い事になりそうな気がしてならなェ、と思い止めておいた
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家の鍵を自転車にさしこもうとしていたチヨ氏。
…………老化?
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チヨ(プロフ) - ちかさん» 更新、大変遅くなり申し訳なかったです……。神………初めて言われました…泣ありがとうございます! (2019年9月27日 19時) (レス) id: d0934a6013 (このIDを非表示/違反報告)
ちか(プロフ) - 今回も神ですね! (2019年9月26日 18時) (レス) id: e4c55b48d4 (このIDを非表示/違反報告)
チヨ(プロフ) - ちかさん» ほんっとチカさん面白い!笑 いつも、チカさんのコメント有難く思ってまする…ありがとうきびうんこ!!☆ (2019年7月22日 23時) (レス) id: d0934a6013 (このIDを非表示/違反報告)
ちか(プロフ) - え、コメント下さると嬉しい?なら、更新されるたびにコメントしよーかな!(((え、ただの迷惑ぅ笑笑 (2019年7月22日 16時) (レス) id: e4c55b48d4 (このIDを非表示/違反報告)
チヨ(プロフ) - ちかさん» あるある笑 (2019年6月15日 10時) (レス) id: d0934a6013 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:チヨ | 作成日時:2019年4月24日 23時